ポイント
好調だった3月のチェーンストア売上高を背景に、小売株の活躍が目立った米国株式市場の後を追うような展開でした。輸出株を中心にした利益確定売りが強かったにもかかわらず、小売株が牽引して小幅高で終えています。
今日のマーケット動向
6円高で寄り付いた日経平均株価は、前場は軟調さが目立ちました。10時半頃には19円安をつています。しかし、後場に入ると盛り返して36.14円、0.32%高で終えています。小幅高ですが、高値引けです。
56円程度の狭い値幅の中での動きに終始した一日でしたが、輸出株に利益確定売りが出たことがマーケットの重石になりました。
一方で、小売株など内需関連が好調に推移して、マーケットを支えました。2010年8月期の業績予想を上方修正したファーストリテイリングが3.13%上昇して、日経平均株価を19円程度押し上げています。
加えて、2011年2月期に増収増益の会社予想を公表したセブン&アイ・ホールディングスの株価も6.14%上げ、マーケットを6円弱押し上げました。
この2社だけで、今日の日経平均株価の上昇額36.14円の7割近くに達する貢献をしたことになります。
アジア市場は、韓国、インドネシアを除いて上昇、欧州も上昇という流れを受けて、現在米国では、ダウ(+41ドル)、ナスダック(4ポイント)とも上げています。
先ほど発表になった2月の卸売在庫は前月比0.6%の増加と、コンセンサスであった0.4%増を僅かに上回ったのですが、マーケットにはほとんど影響がなかったようです。今日はこの他には、重要な経済指標は予定されていませんので、このまま堅調な推移が続きそうな気配です。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム