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新潟放送局柏崎刈羽1号機の起動を了承
3年前の新潟県中越沖地震で東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の7基ある原発のうち最も大きな揺れを受けた1号機について、国の調査・対策委員会は、地震に対する安全性や施設や設備の健全性に問題はないとして、原子炉を起動することを了承しました。
柏崎刈羽原発1号機は7基の原発のうちでもっとも大きな揺れを受け、被害の件数ももっとも多いおよそ700件が確認されています。
きょう開かれた国の調査・対策委員会では、原子力安全・保安院から特に大きな揺れを受けた機器についてより詳しい点検などを行った結果として、「施設の健全性に問題はなく、地震に対する安全性も確保される」とする評価が報告され了承されました。
これを受けて保安院は東京電力が計画している1号機の原子炉の起動試験を認めることを決めました。
起動試験は、安全性に問題がないかどうか国などが確認するもので、原子炉を「臨界」にし通常の運転の時と同じ出力まで上げることから事実上の運転再開になります。
地震のあと、原子炉の起動が認められたのは7号機と6号機に続いて3基目で、今後、内閣府の原子力安全委員会で国の判断が妥当かどうか審議されます。
04月08日 20時55分