ポイント
米国株式市場の上昇で日経平均株価も高く始まりそうです。ダウ平均株価の上昇はわずかだったのですが、スタート直後の停滞から、一転して堅調になったため、インパクトは比較的に大きいような気がします。寄り付きは10,225円の近辺をメドとしています。ザラバも、対ドル円安の振れに支えられて堅調な推移を期待しています。決算発表が続きますので、国内要因から目が離せません。
米国株式市場の動向
ダウ平均株価は10時過ぎには53ドル安をつける停滞気味のスタートとなりました。しかしその後は一転して堅調な動きとなり、3時前には52ドル高まで上昇しました。大引けにかけて多少手仕舞いの動きが出たのですが、29.55ドル、0.27%高で終えています。
週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスを上回り、欧州ではギリシャ問題が再燃するという状況の中で、ダウ平均株価は軟調に始ま炉ました。
しかしその後、欧州中央銀行が政策金利据え置きを発表し、トリシェ総裁が「ギリシャのデフォルトはない」と明言したことが伝わると、雰囲気が変わったようです。
さらに、3月のチェーンストアの既存店売上高が9%を上回る好調なものであったことから、小売セクターに好調な値動きをするものが目立ちました。婦人物アパレルのリミテッドが2.3%上昇しています。
ただし、高級百貨店ノルドストロームが1.6%下落するなど、決して消費関連全体が底上げしているわけではないことは注意する必要がありそうです。
欧州問題の落ち着きと、消費に関する良い数字が出たことから、銀行セクターの上昇も目を引きました。アメリカンエクスプレスが3.1%上昇して、堅調な株式市場の牽引役の一つとなっています。
さらに、UAL(+6.75%)とUSエアウェイズ(+10.70%)の統合計画が好感され、両社の株価が急騰しました。
VIX指数を見ても、投資家のセンチメントが好転して、リスク許容度を高めた様子がうかがえます。
今日のマーケットは?
このような米国市場の動きを背景に、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,255円となっており、この近辺を寄り付きのメドとしています。
対ドル円安に振れていることから、もう少し高めの寄り付きになるかもしれません。
昨日お伝えしたとおり、高島屋など65社ほどの決算がありますので目が離せません。
子会社がアップルのi-Pad向けに製品納入と伝えられたTDKが、業績回復の観測記事にも支えられて好調な値動きとなりそうな雰囲気です。
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