今日のマーケット動向と明日の見通し 4月8日

スケアクロウさん
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ポイント

 日経平均株価は、ザラバでの停滞感が強く、3ケタの下落となったのですが、売り急ぐ動きはあまり強くなかったように見えます。好決算の銘柄が好調な動きをしています。だた、対ドル円高への振れが目立ち、ダウ先物の基調が弱いこともあって、明日の日経平均株価は上値の重い展開になりそうな気配です。

今日のマーケット動向

 米国株式市場の下落と、コンセンサスを大幅に下回る2月の機械受注を反映して113円安で寄り付いた日経平均株価は、約30分ほどで60円まで下げ幅を縮小したのですが、再び軟調な展開となり、124.63円、1.10%安で大引けを迎えています。



 前日の金融政策決定会合後に、白川日銀総裁が、設備投資に「下げ止まりが明確になってきた」と指摘した矢先の弱い機械受注ですから、マーケットはショックを受けたようです。だた、CMEの日経平均先物価格が11,260円、寄り付き30分後の株価が11,232円ですから、冷静に見れば、ショックの大きさは限定的であったようです。

 むしろ、中国人民銀行の中銀手形発行の実施や、米国のガイトナー財務長官訪中で噂される人民元切り上げなどが、日本のマーケットに大きく影響したと見ています。

 加えて、欧州では、ギリシャ支援にIMFが加わることに対して不協和音が伝わってきたことや、国内要因として明日のオプションSQを前に様子見の動きもあったにもかかわらず、日経平均株価が寄り付き価格から僅か11円強下げただけで終えているわけですから、売り急ぎの動きはかなり限定的であったように見えます。

 好決算を発表したABCマートのザラバの動きを見ると、投資家が冷静に銘柄を評価している様子が感じられます。



 アジア市場は韓国を除いて下げています。インドネシア、インドの下落率が日本を上回っています。上海も0.94%の下落となっています。

 欧州市場も下げています。アジア市場よりも下落率は大きく、ほとんどの市場が1%以上の下げとなっています。ギリシャ問題に対する懸念が背景にあるようです。

 GLOBEXでは、ダウ(-37ドル)、ナスダック(-5.5ポイント)ともに下落ですが、下げ幅は僅かに縮小しています。

 週間ベースの新規失業保険申請件数は46万件と、先週の44万2千件から増加しました。コンセンサスは上方修正された先週の数字と同じ44万2千件でした。マーケットはこの数字に大きく反応を見せていないようです。ドル円の動きも軽微でした。

 今日は、このほかにチェーンストアの売上高の発表があります。また、株式市場ではUALとUSエアウェイズの統合交渉に注目が集まっているようです。

明日の見通し

 ドル円が円高方向に振れていることもあって、今日の米国株式市場がこのまま軟調に終われば、直接その影響を受けそうです。



 日経平均株価の日足を見ると、今日の日経平均株価がかなり鮮明に5日移動平均線を割り込んでいますから、明日は警戒的なスタンスで臨むつもりです。



 重要な経済指標の発表は予定されていませんが、高島屋、イズミ、サークルKサンクス、オンワードH、タカキュー、サカタのタネなど65社ほどの決算発表があります。

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