植民地経営は大成功

松尾バナナさん
4月7日、一大イベント
ルノー・日産アライアンスとダイムラーAG、幅広い分野で戦略的協力

塩路自動車労連会長が、銀座で豪遊し、ヨットのそばで愛人を侍らしていたのは昔話となりました。こんな話知っている人は少ないでしょう。
今や銀座通産省と誰も言わない国内第三位の自動車会社です。

いつの間にか、ルノーに200,400万株(44.3%) を握られていたのは驚きましたが、この提携によって、さらにルノーの所有は拡大します。
『•ルノーはこの内1.55%のダイムラー株を、日産との合意に基づき、日産が保有する日産株2%と交換する。』

ルノーの内情はと言いますと、日産からの莫大な配当収入が、ルノーの財務状況を支えているとも言われているのは周知の事実で、昨年も世界的な不況の波をまともに受け冴えないものになっています。
この会社、実質の価値は、なんと日産の約三分の一くらいしか無いのです。
そのルノーが堂々と、あの誇りだけは高いダイムラー・ベンツとの提携、
それはジパングの日産の技術資産があるからなのです。

現在、高性能エンジンを開発できるのは日本とドイツしかありません。
これは、昨日今日の出来事ではありません。
自動車産業ピラミッドの頂点は自動車会社ですが、
その力の源泉は、その下部構造にあります。
トヨタが、アメリカのリコールで失敗、唯一技術的失敗は、米国のCTS社のアクセルペダルを採用したことですが、これについてはトヨタあるいは日本の自動車会社の技術組織と購買組織のあり方も関係しています。
この件については、気が向いたら、また日を改めて述べるかもしれません。

日本に存在する、実はこれが、日本の自動車会社の強みなのです。
新時代の動力や省エネ技術やその他もろもろの技術は、
日本の産業構造内に、巨大な宝の山のように蓄積されています。

それとは逆に、おフランスのルノーのエンジン開発は遅れていて、
殆どが旧世代鉄ブロックOHVエンジンのの改良であったり、
アルミヘッドであっても、マルチバルブ化は遅れています。
PRVが解消したあとのV6エンジンは、日産 (VQ)からのOEMです。

こんな会社がどうして、ダイムラー社と提携ができたのか、
実は収益が悪化しているのは大型車に頼るベンツもそうなのです。
ダイムラー社は、電子電気化が進むパワートレインに関して、将来への技術的不安がありました。
ドイツのタイヤ屋さんコンチネンタルが、この分野に進出していますが、提携会社を介して、日本に技術拠点を構築しています。

近年トヨタの驚くべき技術に遭遇したダイムラー社は、危機を感じ早速トヨタと提携交渉を開始しました。
しかし、例の通りの「ゴーマンかましてよかですか」の態度、まとまるわけがありません。三河の雄トヨタに体良く袖にされました。
ベンツのHV車には、レクサスの技術が使われていると、あるジャーナリストが書いたのですが、確かにその部品を提供している会社のモノが使われています。

ダイムラー社が、次に日産に眼を付けたのは間違いがありません。
そこで、オーナーのルノーです、
いや流石に商売がうまいですね。
なにせ、ゴーンが日産のヘッドに座っているからヤリ放題です。

余談ながら、この件で割を食うのは三菱自動車です。
スマートに供給している、軽四三菱i(アイ)のパワートレインの供給先を失うことになります。

、、、ちょっと長くなり過ぎましたので、ここまでとします。
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日産自
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
MicroBioさん

日産自動車とNECの合弁会社、AESCの電気自動車向け二次電池事業が、
今後ルノー日産及びダイムラー社の間でどのように展開されるのかが、
一つの見物になります。
2008年 2月29日に、ダイムラー社は、タイヤ・自動車部品大手のコンチネンタルと共同開発した同電池を搭載したハイブリッド(HV)車を2009年に市場投入すると発表しました。
それは、この提携以前の話です、二次電池は日本が先端を走っています。
コンチネンタルから、AESCの二次電池が採用されるとの材料が出れば、
低迷しているNECの株がブレークするでしょう。

昨年NECは、AESCの母体となるNECトーキンを完全子会社にしました、
NECトーキンの企業情報、製品情報も注目したいものですね。
時に製品情報から、何をするのかが読めるかもしれません。
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