タクシー値上げで営業開始
新潟市などで営業しているほとんどのタクシーの運賃が値上げされ、一部のタクシー会社では5日から新しい運賃で営業を始めました。
運賃が値上げされたのは、新潟市の一部と聖籠町で営業している27のタクシー会社のうち、1社を除く26の会社で、このうち、一部のタクシー会社では5日から新しい運賃で営業を始めました。
この地域での小型車の初乗り運賃が1点3キロで560円など各社さまざまでしたが、新しいタクシー運賃は、下限が570円に一本化され、これまでより10円から30円の値上げになります。
また距離ごとに加算される運賃の下限も299メートルごとに80円に引き上げられました。
この地域でほとんどのタクシー会社が運賃を値上げするのは、平成7年以来、15年ぶりです。
新潟市中央区に本社があるこのタクシー会社では、初日のきょう、新しい運賃を書いたステッカーや運賃が変わったことを知らせるカードを車内に貼って利用客に値上げへの理解を求めていました。
タクシーを利用した新潟市の女性は「バスに乗るのが年齢的にたいへんになったので、最近はタクシーを使っていますが、運賃の値上げは景気も悪いのでしかたがないと思う」と話していました。
県内のタクシー業界では、昭和40年代をピークに利用客が減る一方で、規制緩和でタクシーの台数は増えているため、運賃の収入が減り、運転手の待遇が悪化しています。
業界団体では今回の運賃の値上げで運転手の待遇を改善して、利用客にもよいサービスを提供し続けられるようにしていきたいとしています。
04月05日 22時49分 ~ NHK 新潟 ~