今日のマーケット動向と明日の見通し

スケアクロウさん
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ポイント

 米国の3月雇用統計を好感したドル高円安の恩恵を受けた日経平均株価でしたが、ファーストリテイリングの株価下落が上値を抑えました。明日の日経平均株価に大きな影響のある米国株式市場の行方ですが、雇用統計の影響があるにしては意外にGLOBEXでの上昇幅が小さい印象があるのが気になります。

今日のマーケット動向

 94円高で寄り付いた日経平均株価は、直後に上げ幅を122円まで拡大したのですが、その後反落して、11,340円を挟んだ小動きに終始したまま、53.21円、0.47%高で終了しました。



 先週金曜日に発表された米国の3月雇用統計をきっかけとするドル高円安がマーケットを押し上げました。



 しかしながら、3月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が大幅に減少したことを発表したファーストリテイリングの株価が10.6%下落したことが、マーケットの上値を抑えました。



 ファーストリテイリングの影響を除くと、日経平均株価は53.21円ではなく、125円程度上昇していたはずですので、基調が弱かったという印象はありません。

 パフォーマンス上位には、電機、精密、機械などの円安メリットセクターが顔を揃える一方、電力・ガス、医薬品、食品などのディフェンスブなセクターが下位に並んでいます。

 今日はイースターと清明節で休場となる市場が多いのですが、米国のGLOBEXでは、ダウ(+40ドル)、ナスダック(+9.75ポイント)ともに上昇しています。堅調なのですが、3月の雇用統計を反映した上昇幅としては意外に大きくないという印象があります。

 今日は3月のISM非製造業景況指数と2月の中古住宅販売保留の発表が予定されています。

明日の見通し

 米国株式市場は堅調な推移が期待できそうですが、GLOBEXの動きを見る限り上昇幅は限定的と見られます。

 したがって、明日の日経平均株価の寄り付きへの影響もプラスではありますが限定的と考えています。

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