ちょいかぶおやじさんのブログ

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72の法則と分散投資

超ひさしぶりに日記を書きます。
市場環境も落ち着いてきて、新しい時代というかニューノーマルにあった投資はどのようなものかを考えなければならないと思い、最近、投資の勉強を再開しました。具体的には、2大投資賢者である、Burton MalkielとCharles Ellis によるThe Elements of Investing(投資の基本)を読み終えたので、備忘録としてこの本のポイントを書いておこうと思います。
①定期的に貯蓄すること。しかも、可能な限り早い時期に始めること。投資資金は余裕資金で行え、ということです。そして、投資には複利効果があるから、投資期間を長く持てるように可能な限り早く始めよう、ということです。複利効果に関連して、72の法則が紹介されています。投資価値が2倍になるために、年率X%のリターンであれば、Y年かかる、とすると、XY=72ということです。10年で2倍にはなるには7.2%のリターンが必要となります。8%だと9年、9%だと8年です。この複利効果の大きさ故に、おカネを浪費せず投資資金を確保することは投資価値からすると何倍以上もの価値につながるといくことを2人の投資賢者は強調しています。ベンジャミン・フランクリンみたいです。
②節税を考えろ。
③分散投資に徹しろ。銘柄分散、時間分散、市場分散を考慮すると、投資信託が良いということになりますが、管理手数料や販売手数料などを考慮すると、ETF(市場で取引されている投資ファンド)が望ましいとしています。VanguardやiSharesなどを勧めています。武者さんが言う通り、「20年ぶりの大相場」がやってくるのであれば、株のETFに投資しておくのもいいかもしれません。でも、中国が世界経済を牽引するといっても、投資タイミングによっては、投資リターンが出ないこともあります。事実、中国のGDPは1998~2008年に年9.6%で成長しましたが、中国の株式市場の年率リターンはマイナス3.3%でした。大相場が来るかもしれないといって、一度にETFに投資するのではなく、ここでも時間分散、ゆっくり少しずつ投資するのが良いといえるでしょう。2番底のリスクは今は低くなっていると一般的に見られており、今投資しないと乗り遅れる、という気持もわいてこないわけではありませんが、ここはぐっとこらえておくべきと自分に言い聞かせることにします。
④年一回は投資ポートフォリオのバランスを再調整しろ。どのようなバランス(たとえば、株と債券の比率。)にすべきかは、いろいろな状況によって多様な比率になるでしょうが、株:債券の比率は、20~30歳代は90:10、40~50歳代は70~85:15~30、60歳代は60:40、70歳代以上は40:60といった比率が参考に示されています。
⑤自分が設定した投資ポートフォリオ・バランスを堅持し、長期投資に徹しろ。毎日の市場の変動に影響されて、投資したり売却したりすると、大やけどをしてしまうと警告しています。
2人の著者は、個別銘柄に投資はせず、可能な限り市場全体、つまり、グローバルな市場に連動する投資信託に投資をすることを勧めています。日本のETFの研究をしなければならないのですが、ドル建てのETFは株式であれ債券であれ豊富にあるようですが、管理費用比率はETFによってもまちまちなので、十分に留意する必要がありそうです。日本におけるETFの充実に、このみんなの株式も何らかの形で貢献できるようになればいいと思います。
みん株はさておき、個人的には、全体のアセットにおけるETFを主体する投資ポートフォリオの比率を一定の水準で確保し、残り、たとえば全体の金融資産の15~25%(この比率がいいかどうかはもっと考える必要があります)をこれという個別の株式銘柄に振り向けたいと思います。投資ポートフォリオとしては、2大賢者の言うとおりかもしれませんが、個別会社の個人株主として企業経済への参画をすることも重要なことだと思うからです。日本がさまざまなイノベーションを起こすためには、日本の株式市場が、日本企業が既存の枠組みにチャレンジするように影響力をもっと持つ必要があることを考えますと、個別会社の株主になることはきわめて重要なことだと思うのです。
ということで、最近の自分自身の関心事であります、金融危機後のニューノーマル時代の株主力はどのようなものであることが望ましいか、そして、そのような姿に株主力のあり方を変革していくにはどうすればよいか、というテーマに考えが移ってしまいました。そろそろ投資を考えようか、と思い始めて、また脱線してしまいました。やはり、儲けの女神はまだ私に舞い降りてはくれていないのかもしれません。
とりえあず、備忘録としての日記はここまでとします。
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