ポイント
週末の金曜日で、しかも海外市場の多くがイースター休暇を控えるというのに、日経平均株価は手仕舞いの動きもみせず、堅調さを維持したまま大引けとなりました。高値警戒感と拮抗する先高期待感の強さが感じられました。
今日のマーケット
29円高で寄り付いた日経平均株価は前場終了直前に69円高まで上げ幅を拡大して、11,300円を上回りました。後場に入って、多少上げ幅を縮めましたが、底堅い小動きのまま、41.69円、0.37%高で大引けとなりました。
ダウ平均株価の上昇と対ドル円安が高めの寄り付きの背景でしたが、その後の一段高の局面では、国際商品価格の上昇にけん引された資源エネルギー関連株の活躍が目を引きました。昭和シェル石油が5%強上げています。
後場には様子見の姿勢が目立ったのですが、円がさらに対ドルで安くなる動きもあって、マーケットのセンチメントは決して悪くなかったようです。スマート・グリッド関連の明電舎などテーマ性のある銘柄の堅調な動きが目につきました。
今日の米国では注目の3月雇用統計が出ています。失業率は9.7%とコンセンサスどおり。非農業部門雇用者数は16万2千人の増加と、事前予想の18万4千人は下回ったようです。
ドル円の動きを見ると、発表直後は迷いが見えました。その後は明確にドル高円安の方向に振れています。
非農業部門雇用者数の増加は予想を下回ったのですが、前月の3万6千人の減少から大幅な改善であることに違いはなく、マーケットが好感したのではと推測しています。
このニュースを米国市場より先に、月曜日の東京市場が織り込むことになるのですが、対ドル円安への振れもあって、日経平均株価の寄り付きは高めになりそうです。
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