ポイント
大引け前1時間に多少の波乱があって小幅安で終えましたが、おおむね堅調な小動きでした。明日は、日銀短観の発表があります。米国株式市場の状況にもよりますが、第一生命保険の上場などもあり、新年度への期待感がマーケットを下支えするため、堅調な推移を期待しています。
今日のマーケット動向
41円高で寄り付いた日経平均株価は、午後2時過ぎまでは堅調な展開でした。しかし、その後大引けまで利益確定の売りに押され、7.20円、0.06%の小幅安で終了しています。62円程度の狭い値幅での変動でした。
業績の上方修正と新中期経営計画が好感されて商船三井が3.55%と急上昇したのが目を引きました。
ただし、電力・ガス、食料品などのディフェンシブなセクターが上昇率の上位に顔を出しているところを見ると、投資家がマーケットに対して警戒感を持っていた様子がうかがえます。
ドル円が大きく円安方向に振れた割には、マーケットの上昇は限定的であったような気がします。同時に、大引けにかけて円高方向に戻したことが、利益確定売りに勢いをつけたと見ています。
アジアは全体的に下げています。利上げ懸念から上海が0.62%下落しています。
それに対して欧州市場はマチマチです。ただ、スペインが0.48%下げているほかは、上げも下げも小幅にとどまっています。
GLOBEXでは、ダウ(-27ドル)、ナスダック(-5.75ポイント)ともに軟調な推移です。両者とも小幅な下げにとどまっていたのですが、下げ幅が拡大しています。
今日は3月のADP社による雇用統計、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、そして2月の製造業受注指数の発表があります。ブラックベリーで知られるリサーチ・イン・モーションの決算が予定されていますが大引け後です。
明日の見通し
米国株式市場の動向が不透明なことに加えて、明日は日銀短観の発表がありますので、正直なところ、予想しにくい状況です。ただ、第一生命保険の上場やJXホールディングなど再編によって誕生する会社もあり、新年度への期待感が強いのではと個人的には考えています。
ただし、これまでの株価上昇もあって、マーケットが大きくジャンプするようなことはなさそうです。したがって、底堅いザラバの推移になるのではと推測しています。もちろん、米国株式市場が穏やかであればという条件付きです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム