ポイント
日経平均株価は後場に一段と上げ足を速め、大きく上昇しました。昨日に似た展開です。国内要因よりも海外要因がマーケットを押し上げる状況が続きます。GLOBEXの動きを見ると、米国株式市場は今日も堅調な動きになりそうですから、明日の日経平均株価も底堅い動きが期待できそうです。
今日のマーケット動向
米国株式市場の上昇を受けて、35円高で寄り付いた日経平均株価は、前場にはモタつきが見えました。2月の家計消費支出や鉱工業生産の速報値がコンセンサスを下回ったことが影響したと見られます。
しかし、立ち直りは早く、後場になると上昇が加速して、110.67円、1.01%高で終えています。
マーケットの上昇を牽引するような明確な国内要因があったわけではなく、グローバルな投資環境の好転によって押し上げられたと見る必要がありそうです。
日経平均株価の日足を見ると、ブレークが鮮明になったことに注目しています。
33業種のうち医薬品を除く32業種が上昇するという状況でしたが、新日鉄とウ”ァーレの鉄鉱石価格の大幅引き上げが合意されたことから、鉄鉱石の取引に強い三井物産が2.4%と大きく上昇したのが目を引きました。
また、鉄鉱石や原料炭など高炉の原材料が高騰する中で、鉄くずを原料に鋼板を製造する東京製鐵の株価が2.1%上げています。原料面のコスト優位性に注目です。
その他、日産が電気自動車の低価格戦略を鮮明に打ち出したことがマーケットに好感され、2.3%高となっています。
アジア市場、欧州市場ともに上げが優勢です。ただし、香港(+0.65%)、韓国(+0.48%)を除くと上げ幅は限定的で、1%を越えた日本が突出した印象を受けます。
GLOBEXでは、ダウ(+15ドル)、ナスダック(+5.5ポイント)ともに堅調な動きです。僅かに上げ幅は拡大しているように見えます。
今日は1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、3月の消費者信頼感指数の発表が予定されていますので、予断は許さないのですが、大きな波乱はなさそうだと見ています。
明日の見通し
海外要因によって、日経平均株価が動かされているという傾向が鮮明ですので、米国株式市場の動向が重要だと考えています。現時点では堅調とと見ています。
日銀短観を前に様子見姿勢が強まる可能性はないわけではないのですが、期末に向けて株価を(多少無理にでも)上げたい投資家が多いことが、影響しているよう見受けられます。
したがって、高値警戒感や過熱感は強いのですが、新値を取ってくる局面では常にあることですから、明日も堅調な動きが続くと現時点では考えています。もちろん、前提条件は米国株式市場も堅調であるということです。
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