マンゴー・レイン馳 星周 角川書店 マンゴーレインとは、タイでの猛烈なスコールのことをさすようでストーリーの中でも幾度も登場する。 物語のはじめを読んでの感想は「いつもの濃さを感じない」だった。有り余るエネルギーというか欲望の力というものをあまり感じなかった。 バンコク生まれで育ちもバンコクの日本人がアングラな世界で翻弄される展開なのだが、少しドタバタしているだけで入りこめなかった。 最後になると勢いがついてくるようだったが全体としてはちょっと期待ハズレでした。もっともっとエネルギー溢れる馳作