29日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら4営業日ぶり反落し、大引けは前週末比9円90銭(0.09%)安の1万0986円47銭だった。前週末までの株高基調を受けて過熱感が強まり、利益確定の売りに押された。3月期決算銘柄の配当権利落ちも重荷になった。企業業績の回復期待が根強く、相場の下値では買いが増えた。後場に前週末終値近辺まで下げ渋る場面もあったが、積極的に買い進む投資家は限られた。配当利回りが高い薬品や電力株などが売りに押される一方、大手電機など主力株の一角は堅調で指数を下支えした。東証株価指数(TOPIX)も小反落。