とは申し上げませんが、私の投資方法とは大分違います。
一般的に信用取引は、
初心者は近寄ってはならない
値動きのいい株を短期勝負で
信用評価損率はマイナスが普通
といわれています。でも、私のやり方とはだいぶ違います。
私は「初心者でも信用取引をしたほうがいい」と思っています。というのも、株式投資の目的は儲けを最大にすることです。それには信用を使って儲けを倍にしないと時間を損します。株式以外で銀行から金を借りようと思えば、やれ担保だ、高金利だと大変ですが、株式投資の場合、口座さえ開設しておけば簡単に借りられます。株をやろうとした以上、ただ危ないからといって逃げないで、制度を最大限に利用すべきです。
といっても、リスクはそれだけ多くなりますので、最低限心がけるべきはきちんとしておかなくてはなりません。
第一に、高度なテクニックは要りません。信用の解説書を見ると、買い、売り、つなぎ、両建て、とありますが、こんなことを初めからやってはいけません。ただ、現物株を担保にして6ヶ月の信用買い一本だけです。これで十分儲かります。
さらに大切なことは、借り入れ総額を担保にしている現物株の時価以下に抑えます。つまりレバレッジは1倍までにします。そして買う銘柄を分散し時間をずらし、銘柄の安値を仕込むことです。こうすれば、追証に会うことはほとんどありません。
次に銘柄の選別と時期です。信用取引は、コストが掛かるから、値動きのいい株を短期勝負でというのが一般論です。
私は、信用買いをするときは、6ヶ月先の株価をイメージして買います。基本は6ヶ月間持ち続けます。そのため購入は、慎重で飛びつき買いはしません。
株価の流れと位置を自分なりに納得した上で、銘柄のファンダメンタルを重点に選定して、値動きの少ないときに(出来高の少ないときに)少しずつ買ってゆきます。こうすれば6ヶ月の期日がきても、期日売りがなく容易に売却できます。値動きのいい株を短期勝負でやろうとすると、高値つかみになるか、大きく引かされる危険があります。
信用買いで6ヶ月間持ったときのコストは、そのときの金利にもよりますが大体借入額の1~2%といったところです。最近では信用取引の手数料を現物より優遇している証券会社も多く、この場合には、1ヶ月保有では現物と変わらないことになります。
最後に信用取引の評価損率の問題です。信用取引は利が乗ったものから決済するため、発表される評価損率は、たいていマイナスとされています。
私の場合は違います。評価損率は通常プラスで、特別の場合だけマイナスです。つまり買い付け期間が6ヶ月で、少しくらいの値上がりしても決済しないからです。
決済はイメージ通りの値上がりがあったときか、現引きのときだけです。そのため、たいていの場合含み益を持っています。買った銘柄の選択が悪いか、相場が予想外の暴落になったときだけ、マイナスになります。このときは、やむを得ず期日が来たら損切りします。