ポイント
米国株式市場の反落にもかかわらず、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。10,860円近辺と見ています。ドル円が円安方向に大きく振れていることがマーケットを押し上げる気配です。ザラバは小動きを想定していますが、軟調な場面もありそうです。
今日のマーケット
ダウ平均株価は52.568ドル、0.48%安で終了しました。ポルトガルの格下げや、2月の新築住宅販売件数が予想外の前月比マイナスとなったことがマーケットを冷やしたようです。
ただし、11時過ぎまで大きく下げたあとは、底堅さを見せていることに注目する必要があります。VIX指数の動きを見ても、11時過ぎまで大きく上昇した後は落ち着いた動きになっています。マーケットのセンチメントが冷静さを取り戻したことを示唆しています。
欧州の動向が不透明なことを反映してドル高が進み、金や原油などの国際商品価格が軟調となり、資源・エネルギー関連株の低迷が目立ちました。
またSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が示すように、ハイテク関連株も軟調な推移でした。
そのような状況を勘案すれば、ダウ平均株価のこの程度の下げは、むしろ健闘したと言った方が良いのかもしれません。
CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,795円をメドとすると、現物価格は10,860円近辺での寄り付きとなりそうです。
対ドルで円安方向に大きく振れていることが、ザラバを下支えすると見ていますが、上値を抑える動きも強いため小動きとなりそうです。アジア市場の展開に影響を受けそうですが、一時的に軟調な場面もあるかもしれません。
今日は2月の企業向けサービス価格指数の発表が予定されています。
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