ポイント
米国株式市場の上昇にもかかわらず、日経平均株価は軟調気味な小動きで終えました。底堅いというより、上値の重さの方が気になった一日でした。個別材料株が元気が良かったにもかかわらず、模様眺めのムードがマーケットを支配しました。GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも僅かに上昇していますが、前日の医療改革法案で大騒ぎした反動を警戒する必要がありそうです。
今日のマーケット動向
31円安で寄り付いた日経平均株価は、50円あまりの狭い値幅の中を軟調気味に上下したまま、50.57円、0.47%安で終えました。
マーケットの高値警戒感や円高懸念から模様眺めのムードが強く、配当取りや来期の好業績を見越した積極的な買いの強さは感じられませんでした。東証33業種のうち22業種が下げています。
公示価格の下落幅拡大の影響から、三井不動産が3.3%と大きく下落したのが目を引きました。
一方、個別材料株には元気なものが多かったようです。
ビル・ゲイツ氏と次世代原発の共同開発が伝えられた東芝が3.6%上げています。
先月25日に、GEとの合弁で国内でのスマート・グリッド事業を展開すると報道された富士電機も3.2%上昇しました。
さらに、米国の医療改革法案の関連として期待される内視鏡事業を持つオリンパスも3.3%と株価を伸ばしました。
しかし、このような元気な銘柄も、上値の重いマーケットを引き上げることはできなかったようです。
アジア市場は上海と台湾を除いて上げています。利上げの影響が懸念されたインドのムンバイも0.23%上昇しています。
欧州は上昇しています。スペインが0.9%高と好調さが目につきます。
GLOBEXでは、ダウ(+5ドル)、ナスダック(+0.25ポイント)ともに上げていますが、上昇幅は縮小してきています。
今日は、1月の住宅価格指数、2月の中古住宅販売件数、3月のリッチモンド連銀製造業指数などの指標の発表が予定されています。
明日の見通し
個人的には、前日の医療保険改革法案による米国マーケットの動きは、過剰反応気味であったような気がしています。今日はその反動が出るかもしれません。GLOBEXでのダウやナスダックの上げ幅が縮小傾向にあることが気になります。
したがって、明日の日経平均株価のスタートも多少要注意と見ています。
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