ＮＨＫ 新潟放送局2010年3月19日 22時15分更新
柏崎にリチウムイオン電池工場
大手電機メーカーの「東芝」は柏崎市の工業団地でリチウムイオン電池を生産する工場の建設をきょうから始めて早ければことしの夏から地元から新規雇用の採用を始める方針を示しました。
東芝のリチウムイオン電池を生産する工場が建設されるのは柏崎市軽井川の工業団地、「柏崎フロンティアパーク」で東芝の関係者や泉田知事、会田市長などおよそ７０人が出席して起工式が行われました。
東芝では柏崎市に建設する工場を電気自動車向けに需要の伸びが期待されるリチウムイオン電池の国内最大の量産拠点としたいと考えていて、ことし１０月に工場を完成させ、来年２月から生産を始める予定です。
この工場では平成２３年度には月１００万個のリチウムイオン電池の生産を目指す予定で東芝としては５年後には事業全体で年間２０００億円の売り上げを目指すということです。
新たに建設されるこの工場では１５０人ほどの従業員が働くことになっていますが、厳しい雇用情勢が続く中、県と柏崎市は、東芝とできるだけ地元からの新規雇用に配慮することなどを求める協定書を結んでいます。
東芝電力流通・産業システム社の仲田隆一社長は「柏崎市といっしょに世界に製品を出そうと思っている。地元からの採用の募集は生産開始の半年前から数か月前になると思う」と話し、早ければことしの夏から地元からの新規雇用の採用を始める方針を示しました。
