ポイント
日経平均株価が午後2時過ぎから下げ足を速め、100円を越す下落に。
FOMCや金融政策決定会合などの注目イベントが終わり、ギリシャ問題の不透明感から対ユーロ円高が進んだことが、利益確定売りの格好の材料にされたと見られる。
アジアや欧州市場は小動きで、ギリシャ問題の深刻な影響は見えない。
GLOBEXでのダウやナスダックも小動きで推移。
今日のマーケット
5円安で始まった日経平均株価は、午後2時頃までは軟調気味ながら小動きで推移していました。ところが、その後下げ足を速め、102.95円、0.95%安で終了しました。
後場の下げのきっかけは、ギリシャ支援に関する合意が困難で、IMFに対する支援要請となる可能性があるとする報道をきっかけに、対ユーロで円が急伸したことがあるようです。
欧州市場への収益依存度の高いオリンパスのザラバの動きに、ユーロ安の影響が浮き出ています。
ただし、アジアは欧州市場は小動きで推移していますので、どうやら、FOMCや金融政策決定会合などのイベントが終わり、利益確定売りのきっかけを探していた投資家が、ギリシャ問題を格好の材料にしたのではないかと推測しています。
アジア市場はマチマチです。インドネシアが0.62%の下げとなっているのが目立つ程度で、上昇、下落ともに非常に小幅にとどまっています。
欧州市場では下げが優勢ですが、アジア市場と同様に僅かな動きにとどまっています。英国とノルウェーは上昇しています。
GLOBEXでは、ダウ(+10ドル)、ナスダック(+2.25ポイント)とも小幅に上げています。軟調気味に推移していたのですが上昇に転じてきました。
今日は週間ベースの新規失業保険申請件数、2月の消費者物価指数と景気先行指数、3月のフィラデルフィア連銀景況指数、そして10-12月期の経常収支などたくさんの経済指標の発表が予定されています。
フェデックス(FedEX)がコンセンサスを上回る決算を発表しました。しかし、時間外取引では株価が1.7%近く下げています。その他パームの発表が予定されていますが引け後になります。
明日の見通し
多くの経済指標が控えているため、今日のダウ平均株価の動向は予断を許さないのですが、現時点では落ち着いた動きを示しています。ギリシャ問題の影響が限定的なものにとどまりそうですし、ドル円も円安方向に戻す基調であることから、明日の日経平均株価も無難なスタートになると見ています。
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