先日第一三共も参入を表明したジェネリック。
そのジェネリック業界の幹部会社でもある大洋薬品が、調合ミスのため規格外の胃潰瘍などの治療薬を製造し自主回収した問題で、品質検査のために提出するサンプルを意図的にすり替えたとして、行政処分を食いました。
ジェネリック業界に対する大きな不信感となる可能性すらあります。
この会社未上場ながらテレビでもCM流してましたよね。
他の上場会社への今後の影響が懸念されますわ
大洋薬品処分方針で後発薬の普及に逆風 根強い不信感も
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010031802000142.html
主力工場で製造した医薬品の安全管理に重大な問題があったとして、ジェネリック医薬品(後発医薬品)大手の大洋薬品工業(名古屋市)に岐阜県が近く業務停止命令を出す方針を固めたことをめぐり、業界ではイメージ悪化への心配が広がっている。ジェネリック医薬品は国が医療費抑制のため普及を進めているが、普及にブレーキをかけかねないとの声も上がっている。
ジェネリック医薬品は以前から、メーカー側の安定供給と品質確保を疑問視する指摘があった。東京都内の医師は「ジェネリック医薬品メーカーには、体力のない会社もある。品質のばらつき、供給面の心配は依然ある」と、利用に後ろ向きだ。
業界は根強い不信感を払しょくするため、これまで品質試験結果の公表や在庫確保、納品時間の短縮に取り組んできた。加えて、新薬メーカーの主力医薬品の特許切れが米国で相次ぐ2010年前後を好機ととらえ、業容拡大を図ろうとする向きが強かった。
それだけに、大洋薬品の問題に「大手メーカーで問題が起きると、業界全体が悪いと受け取られる」(製薬会社担当者)と懸念する声が上がっている。
現在、国内にはジェネリック医薬品メーカーが約150社ある。胃潰瘍(かいよう)や高血圧の治療薬など約7000品目が流通し、医療用医薬品に占める数量シェアは約2割。12年度までにシェアを3割に高める国の目標に対し普及は思うようには進んでいないが、価格(国が決める薬価)は新薬に比べて3割以上安く、徐々に浸透しつつある。