ポイント
日経平均株価は小幅上昇。3日続伸とはいえ、上値の重さが気懸り。
金融政策決定会合での一段の金融緩和期待がマーケットを下支え。
米国市場は今日から夏時間。現在、GLOBEXではダウ、ナスダックともに軟調に推移。
グーグルの中国市場撤退がマーケットにどう影響するかに注目。
今日のマーケット
50円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落に転じ、後場開始直後には42円安となりました。その後多少の回復を見せて、0.72円、0.01%と小幅高で終えました。
16日から始まる金融政策決定会合で一段の金融緩和が打ち出されるとの期待感がマーケットを支える一方で、利益確定売りが上値をかなり強力に抑え込んだように見えました。
そのような中で、後場の回復を牽引した銘柄の中で目を引いたのが、明電舎と富士電機HDでした。中国での「智能電網」(スマートグリッド)への4兆元規模の投資というニュースが背景にあるようです。明電舎は2.9%の上げにとどまりましたが、富士電機HDは8.9%と急騰しています。
金融政策決定会合に対する期待が強く、金利低下→日米金利格差の拡大→対ドル円安という連想が働いたせいか、ザラバでの対ドル円レートが小動きながら円高方向に振れたことを気にする様子は強く感じられませんでした。
アジア市場は下げが優勢です。台湾(-1.46%)、上海(-1.21%)の下落幅の大きさが目を引きました。
欧州が全体が下げています。ただし、下げ幅は限定的です。米国のGLOBEXの動きが気になる様子です。
そのGLOBEXでは、ダウ(-20ドル)、ナスダック(-4.75ポイント)ともに軟調な推移です。ただし、下げ幅は縮小しつつあるようです。
3月のNY連銀製造業景気指数が22.9と、コンセンサスであった22.0を上回ったことが下げ幅縮小の理由の一つであるようです。ただし、これから2月の鉱工業生産、3月のNABH住宅市場指数などが発表されますから、予断は許さないようです。
加えて、グーグルが中国市場撤退というニュース株式市場にどう影響するか注目する必要がありそうです。グーグルの時間外取引は2.1%の下落、そして百度(BAIDU)の株価は19.26%上昇しています。
明日の見通し
米国株式市場も利益確定が上値を抑える展開が鮮明になっています。下落で終わる可能性もあり、その場合は明日の日経平均株価にかなりインパクトがありそうだと見ています。
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