ポイント
ダウ平均は僅かに上昇する一方、ナスダック僅かに下落。
消費関連指標がマチマチであったことを映す展開。
利益確定の動きでマーケットの上値が重くなりつつあることが気懸り
月曜日の日経平均株価には多少プラスに寄与か?
12日の米国株式市場を振り返る
ダウ平均株価は12.85ドル、0.12%と僅かに上昇しました。マーケット開始直後に上下に動いた後は、小動きに終始したという印象です。
前月比0.2%の下落が予想されていた2月の小売売上高が0.3%増加したことが、スタート直後のマーケットを引き上げました(「好調な2月の米国小売統計」)。ところが、その後発表された3月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が72.5とコンセンサスの74.0を下回ったことが、楽観的なセンチメントを冷やしてしまいました。
その後は、売り買いが拮抗して、狭い値幅の中の上下を繰り返したまま大引けとなっています。だんだんと上値が重くなってきているように見えるのが気懸りです。
消費関連の経済指標がマチマチでしたが、興味深いのは、高級品を扱う百貨店が好調な2月の小売売上高の恩恵を受けたように見えることです。ノルドストロームが2.3%上昇しました。ミシガン大学の数字を気に賭けた様子は見られません。
一方、低価格の日用品を手掛けるスーパーなどは低調であった3月のミシガン大学の指標にダメージを受けたようです。ウォルマートが0.1%下落しましたが、指標発表後の下落が目立ちます。
このような展開がドル円にも反映しました。2月の小売売上高発表後大きく円安方向に振れた為替が、すぐに円安方向に揺り戻されてしまいました。
月曜日の日経平均株価への示唆
小売統計発表後の円安への動きが月曜日の日経平均株価を押し上げることを期待したのですが、その期待はすぐに消えてしまったようです。
ただ、わずかとは言えダウ平均株価が上昇して終わったことが、多少のプラス要因になると考えています。
したがって、小高く寄り付くことを期待しています。
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