ポイント
日経平均株価は100円を越える大幅高ながら、寄り付きのギャップアップ分を考慮すれば、実質的には37円弱の上昇。
中国と為替に大きく振られた一日。
GLOBEXはダウ、ナスダックとも軟調気味な小動き。週間ベースの新規失業保険動きに注目。先週金曜日の2月雇用統計が良かっただけに、期待に反する数字が出れば、マーケットの反落も。
米国株式市場が小動きにとどまれば、明日の日経平均株価の寄り付きは今日の終値付近か? 現在のCMEでの日経平均先物価格(円ベース)は10,680円。
今日のマーケット
日経平均株価は101.03円、0.96%の上昇で終えています。大幅高に見えるのですが、米国株式市場の堅調な動きを受けて64円高で始まっていますから、実質的には37円弱の上昇にとどまりました。
かなり強いマーケットであったような印象があるのは、後場の急落とその後の急騰があったためと思われます。
上海株と為替(ドル円)が後場の急落を牽引したようです。
中国では、2月の消費者物価指数が予想を上回ったことをきっかけに、上海総合指数が急速に下落しました。これが、後場の日経平均株価を直撃したようです。
加えて、対ドル円レートが円高に振れたことも、マーケットにダメージとなりました。
そのため、午後1時近くには24円高まで上げ幅を縮めた日経平均株価ですが、その後大引けにかけて戻しています。
戻した原因も、やはり中国と為替でした。
金融引き締め懸念はある程度織り込み済みということで、上海総合指数が大きく反騰に転じると同時に、対ドル円レートも円安方向への戻りを見せました。
というわけで、今日はSQ前の動きを警戒していたのですが、終わってみれば海外要因に振り回された一日という印象です。
アジア市場はマチマチです。ただし、どの市場でも変動率は小幅にとどまっています。
それに対して、欧州市場は総じて下げています。しかし下げ幅は、ベルギーが0.95%と比較的に大きいのですが、その他は限定的です。
GLOBEXでは、ダウ(-14ドル)、ナスダック(-3.25ポイント)ともに軟調気味な推移です。あまり大きく動いてはいないようです。
今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数と1月の貿易収支の発表が予定されています。GLOBEXの動きから判断すると、小動きとの予想がコンセンサスであるようです。
ただし、先週金曜日の雇用統計が良かっただけに、46万人と先週の46万9千人から僅かに減少すると予想されている新規失業保険申請件数が、上回るようであれば、マーケットの重石になる可能性もありそうです。
明日の見通し
米国株式市場が小動きにとどまり、ドル円に大きな振れがなければ、今日の日経平均株価の終値近辺での寄り付きになると見ています。
現時点では、米国株式市場、為替ともに大きく動くような要因は見えていません。
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