日本半導体敗戦②

月とスッポンさん
月とスッポンさん
①の続きです
・ロームは非常にコスト意識の高い半導体メーカーであり、他社が数%の利益率しか出せない中、2008年までは常に営業利益率が20%を超えており、利益率としてはインテル、サムスン、TSMCに匹敵する。

・半導体コンソーシアム(セリート:半導体メーカーの社員が出向している)
サムスンから出向した技術者はほとんど技術開発に手をかさずに、技術開発成果だけをサムスンに持ち帰った。
⇒だからあたしはサムスンのずるさが嫌いなのだ。。。

・エルピーダメモリは1(NEC)+1(日立)=3を目論んでいたのが、技術文化が異なったため結果は1+1=0.5になってしまった。
・しかし2002年の社長交代後は経営・組織・オペレーションの問題は解決された。
・エルピーダが躍進するための3つの課題
①次世代の技術開発
②ファンドリーを含めた量産方法。
③特許の増強。出願が少ない。

・1987年、日本にDRAMシェアで追い抜かれた米国はヤング・レポートによるプロパテント政策によりTI社が日本半導体メーカーを特許侵害で提訴。
・1990年以降韓国・台湾メーカー、MT(米)社のDRAMは日本の特許を使用してDRAMを量産→かつて日本に追い抜かれたTI社が日本メーカーを提訴したように、日本メーカーも台湾・韓国メーカー・MTを提訴してもよかったのに、提訴できなかった。
・特許は出願しただけでは意味がない。その権利を行使・活用して利益を得なければ特許本来の目的を達成したとはいえない。
1987年以降の日本半導体メーカーは権利行使を行わず、特許本来の機能を生かしきれなかったことも日本半導体産業の国際競争力低下の一要因である。

③に続く

①はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/218758
4件のコメントがあります
1~4件 / 全4件
こんばんわ^^

見逃してました><ありがとうございます^^
この分野はとても興味がありますので、また情報交換お願いいたします^^
(退会済み)
こんばんは。

これは御覧になりましたか?

日本の電機が韓国勢に完敗した理由

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091109/209298/?P=1
ぎんぞうさんこんばんわ^^

>大昔、関連の仕事をしておりました。

そうなんですか~ 
あたしは半導体業界はまったくわからないので、いろいろ教えてください^^

かつて世界一だった業界がなぜ衰退してしあったのか、、、

この本を読んで半導体業界の歩みとか衰退の背景とか、なんとなく判った気がします^^とても興味深く読ませていただきました。専門用語がたくさんでわかりづらい部分もありましたが、、、
(退会済み)
こんばんは。

大昔、関連の仕事をしておりました。

かつて世界一だったんですけどね~

技術流出が問題になり始めた頃です。

ビジネスクラスの送迎付で土日で50万の

アルバイトと聞きました。
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