ポイント
昨日に引き続き金縛り状態の一日
ただし、工作機械や消費者金融株などが活発な動きを見せており、マーケットは上値の重さというより、下値の底堅さが印象的
GLOBEXではダウ、ナスダックとも小幅高で推移。
今日の米国株式市場が小動きであれば、対ドル円レートが円安方向に振れていることもあって、明日の日経平均株価は高めの寄り付きが期待できそう。
今日のマーケット
昨日同様、身動きの取れない状況でした。11円安で寄り付いた日経平均株価は僅か40円程度の狭い値幅の中での往復を繰り返したまま、3.73円、0.04%と僅かな下げで終えています。
上値の重さという重苦しい雰囲気はあまり感じられませんでした。工作機械や消費者金融株など元気な動きも見られ、下値の底堅さが印象的でした。
工作機械株は、前日に発表された2月の工作機械受注総額速報値や、今朝発表された1月の機械受注の中の工作機械分野の伸び率が、ともに大幅な増加を示したことが、マーケットに好感されたようです。オークマの株価が5.3%上昇していますが、マーケット開始早々の動きを見ると、機械受注のインパクトがかなり大きかったように見えます。
消費者金融株の上昇のきっかけは、確認したわけではないのですが、大手証券会社の推奨レポートであったと指摘されています。
その他、日経225銘柄に採用された日新製鋼が6.9%の大幅高になりました。
このように、マーケットは比較的に元気な動きを見せていたことに注目しています。
アジア市場は上海を除き上昇しています。上海市場では、銀行の預金準備率再引き上げの観測がマーケットの足かせになったと見られます。
アジア同様、欧州市場も上げ基調です。英国とスイスが下げているのですが、ごくわずかな下げにとどまっています。
GLOBEXでは、ダウ(+8ドル)、ナスダック(+3.75ポイント)ともに小動きですが上昇しています。
今日の米国では、1月の卸売売上高と2月の財政収支の発表が予定されています。
明日の見通し
米国株式市場も大きく上昇してきたことから、様子見姿勢が強いようです。これから始まるマーケットを大きく変動させるインパクトのある指標や出来事が見当たらないため、小動きに終始する気配があります。
一方で、今日の東京株式市場の引け後から、対ドル円安への振れが目立っています。
ということで、明日の日経平均株価には、米国株式市場の動きの影響は中立、為替の動きはプラスであるため、高めの寄り付きを期待しています。
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