ポイント
SQを前に、日経平均株価は金縛り状態という印象でした。小幅反落で終わっています。
先週末の米国雇用統計で大きく対ドル円安方向に振れた為替が、急速に円高方向に揺り戻していることに注意する必要がありそうです。
GLOBEXではダウ、ナスダックとも下げ幅を拡大しています。為替の動きと併せて、明日の日経平均株価の下振れリスクが高まっていることを示唆しています。
今日のマーケット
前日のダウ平均株価の反落を受けて、18円安で寄り付いた日経平均株価は、その後50円程度という非常に狭い値幅の中での動きにとどまり、18.27円、0.17%の小幅下落で大引けとなりました。
マーケットを動かす大きな要因がなかったこともありますが、やはりメジャーSQを前にして動きがとれなかったという印象です。
代表的な円高メリット・セクターである紙・パルプがパフォーマンス上位に顔を出しているところを見ると、ザラバで対ドル円高に振れたことが、多少マーケットの重石になったように見えます。
アジア市場はマレーシアとインドを除いて上昇しています。人民元の切り上げを見越して、グローバルな資金が流入しているのか、上海市場が0.52%高と堅調であったのが目を引きました。
一方、欧州市場は全体に下げています。スペイン(-1.24%)、ポルトガル(-1.66%)、ギリシャ(-1.64%)が揃ってかなり大きく下落しているのが気になります。
GLOBEXでは、ダウ(-24ドル)、ナスダック(-4.75ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大してきていたのですが、現在は少し縮小に転じています。
今日の米国では、重要な経済指標の発表は予定されていません。
明日の見通し
今後の日経平均株価を見る上で気になるのは、10,500円を越える株価上昇をもたらしたのが、国内要因ではなく、主に米国株式市場の上昇と、対ドル円安という2つによるところが大きいという点です。
その2つの要因の牽引力がなくなってきました。現在のGLOBEXではダウ、ナスダックとも下げています。また、雇用統計で大きく円安に振れた為替が急速に円高方向へ揺り戻しています。
そのようなわけで、明日の日経平均株価は下振れリスクが高まっていると見ています。
もっともSQを前に、予想外の動きが出る可能性も念頭に置く必要があるかもしれません。
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