欲と恥

goldfingerさん
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自己の内面に満足なものを持たない者ほど外物に憧れる。

その外物が案外あてにならなぬことを身にしみて

覚るところから「道に入る」のである。

衆人は財産とか地位とかを重んじる。

まんざら衆人の仲間だけでは満足しないが、

さりとてそれ程出来ても居らぬ人物は

文章とか芸術を重んずる。

その上になると、何か功業を樹て名声を

あげることを重んずる。

一番の人物は道徳を重んずるようになる。
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