米国ハイテク産業の業績急回復とか、ナスダックの上昇などの明るい話が新聞紙上をにぎわしています。しかしながら、リーマン・ショック後間もない2008年11月に早々と底打ちから上昇に転じたハイテクの景気指標が、今度は早々と頭打ちの兆しを見せ始めました。
3月4日に米国商務省が発表した1月の「出荷・在庫・受注統計」の中のコンピュータ及び関連機器部門の在庫循環モメンタムはこのようになっています。在庫の動きにご注目ください。
加えて、気になるのは出荷金額の伸び率に頭打ちの兆しが鮮明になっていることです。
これからしばらくの間は、米国ハイテク関連については、良いニュースであふれる可能性もあるのですが、投資という観点からみると、一昨年秋からかなり長期にわたって続いてきた上昇局面がすでに終盤に近づいたという認識を持った方がよいかもしれません。
ただし、マーケット全体が警戒局面になったということではありません。長く先導役を担ってきたハイテクに息切れの様子が鮮明になりつつあるということです。
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