10/3期計画を据え置き、11/3期もコスト改善がポイント
<現時点では積極的な評価点に欠ける>
株価水準を指標面で見れば割高感はないだろう。ただし、食糧資源関連としての中期的な成長期待を考慮しても、現時点では業績面での積極的な評価点に欠ける。水産事業の損益改善が必要だろう。当面は市場平均並みを想定する。
<10/3期3Q累計は減収増益>
10/3期3Q累計(4-12月)は前年同期比で減収増益だった。為替差損益改善や特別損失減少などで、経常利益と純利益は大幅に改善した。セグメント別の営業利益を見ると、水産事業が悪化し、食品事業が改善した。
<10/3期計画据え置き、11/3期も消費低迷の長期化懸念>
10/3期通期計画を据え置いた。3Q累計進捗率は高水準だが想定を下回った模様であり、4Q(1-3月)の季節要因なども考慮すれば、通期計画の確保は楽観視できないだろう。11/3期の収益も、消費低迷の長期化が懸念されるだけに、コスト改善効果がポイントになるだろう。なお、チリ大地震の影響については詳細が不明のため、現時点では中立要因とする。(水田 雅展)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------