大引け前の1時間ほどで手仕舞いに押されたのですが、上値が重いというより底堅い印象でした。
2円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡げ、後場開始直後には89円高をつけました。しかし、2時過ぎから多少値を崩し46.03円、0.45%高で大引けを迎えています。
チリ地震がマーケットに影響を与えたように見えます。銅の需給がタイトになるという見方から、住友金属鉱山の株価が大幅高でスタートしました。ザラバで多少勢いをなくしたのですが、それでも1.11%で終えています。今日のピークは4.04%高に達しました。
木材チップの供給懸念が紙パルプ株に好影響を与えたようです。原料調達懸念が、国内の洋紙需給の改善と、洋紙価格の上昇につながるということなのだろうと推測しています。日本製紙グループ本社の株価が1.19%上昇しました。
一方で、内部資料の隠匿などの問題点が指摘されるトヨタの株価が1.05%の下落と軟調でした。大引け前のマーケットにかなり影響を与えたのではと見ています。
アジア市場は上昇しています。香港(+2.17%)、台湾(+1.9%)、上海(+1.18%)などの上昇率の高さが目立ちます。2月のPMIがコンセンサスを下回ったにもかかわらず、上昇基調を維持している上海の強さに注目しています。
欧州市場も上げています。ドイツ、オランダ、ノルウェーが1%を上回る上げ幅となっています。イランが欧州へのエネルギー供給の停止警告を発したとの報道がノルウェーのマーケットを押し上げているように見えます。
GLOBEXでは、ダウ(+23ドル)、ナスダック(+5.0ポイント)ともに上昇していますが、上昇幅は急速に縮小しているようです。
2月のISM製造業景況感指数の発表を前に多少様子見の姿勢が強まっていると推測しています。その他に、1月の個人消費支出と建設支出の発表が予定されています。
AIGがアジアの保険部門をプルーデンシャルに売却するという報道が好感されている模様で、マーケット開始前の時間外取引で12.64%と急騰しているのが目を引きます。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム