No.093 原油価格下振れの予感的中(電炉、火炉高し)

[Tiger Eyeさん]

 

原油相場が、ストン、ストンと急落を始めている。
すでに、４月物の先物も、値が安い。

原油が下がれば、火を、どんどん燃やして稼ぐ企業には、嬉しい話だと、前のNo.092のメモに書いたが、その予感通りに原油が急落してきたものだから、今日は、火が命の「製鉄株」が、非常に強かった。

図の赤矢印線は、予感の時刻からの原油相場の推移。

今からは、季節は暑い「夏」だから、ガス風呂でも、火炉でも、気温が暖かくなりさえすれば、少量で、熱を作れる。

エコになる。保温も効く、燃費も良くなるの「三拍子」が揃う。

ましてや、原油が、下落してきたので、「火のコスト」が格段に削減できる。そこに、この２日間の短期の円高も重なったものだから、この２～３日での円高を利用しての安い原油を、さぞかし、大量に、予約したことだろう。

24日の円レートは、90.20円だったが、
原油急落の25日の、円レートは89.35の円高だ。


ロイターによれば、鉱業と鋼材業の1-3月期が、昨年10-12月並の、しっかりとした伸びを維持することが確実になったとの報道も大きい。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14083920100226

製鉄セクターが非常に強い相場になってくる。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-14069620100225

「円高・原油安」でも強いし上の記事から推測できるのは
円安になると、更に強くなる訳だ。


新日本製鉄(5481)前日比+3
新日鉄系合同製鐵(5410)前日比+7
東京製鐵(5423)前日比+3
JFEは前日比+50

25日後場のラストで、値を再び引き上げて引けた。
来週は、強気で上値を追う動きが加速しそうだ。

来週は、オイルマネーの流入も加速するかもしれない期待も大きい。

懸念していた、ユーロ圏の脱退の可能性は「無い」との見方も重なり、元気な相場に期待したいものだ。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14090520100226

好機や危機は、いつやってくるかわからないが
どちらも、「機」という字では、同じだ。

「気」をこめて、「良い機」に、あやかりたいものだ。


　　　　　　　　　　　　　　　　Tiger Eye