10年に1度の技術革新に自信。海外即席麺事業の成長加速に向けて基盤構築
<10/3期の営業利益は、修正計画をさらに上回ると予想>
昨年10月に、10/3期の営業利益予想を230億円から一転2ケタ増益の265億円に上方修正しているが、3Q(10-12月)の利益は計画を上回って推移。北米即席麺事業の利益が当初想定を大きく上回り、10年に1度の技術革新(太ストレート麺)効果で国内即席麺事業も堅調。一部特殊要因があるものの、10/3期の営業利益は同社の修正後計画を上回る可能性が高い。株価は、本年1月12日の中期経営計画発表後に一時下落したが、その後の3Q業績及び自社株買いが評価されて下落分をほぼ戻した。11/3期は退職給付費用の大幅な減少が予想され、2ケタ営業増益が続く見通し。11/3期のTIW予想PER16.1倍に割高感はないと考える。
<13/3期までの中期経営計画の骨子>
1月12日に13/3期までの中期経営計画を発表。10年に1度の技術革新と海外即席麺事業の積極展開により、13/3期の営業利益355億円(同社の10/3期比90億円増)の達成を計画。退職給付費用の影響を除いた営業利益では、3年間で25億円の増益に止まるとの計画であり、それらが嫌気されて株価の一時下落に繋がったと考える。しかし、13/3期の減価償却費を10/3期比で60億円増を見込んでいても、同社予想は保守的。また海外即席麺事業は、今回の中期経営計画では14/3期からの成長加速のための基盤構築期と捉えている。(佐藤 謙三)
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