「格差社会」

ここ最近、「格差社会」・「勝ち組」・「負け組」といった
言葉があちこちから聞こえてきます。それに関しまして興味深
い話を紹介したいと思います。

 『山女(やまめ)とサクラマスは元々同じ魚だそうです。稚
魚の時、餌の奪い合いとなり、生存競争に負けた山女の稚魚は
清流から追いやられ、川を下って海に行く。海には栄養源とな
る豊富なプランクトンがいる。それを食べ育った山女はやがて
サクラマスとして産卵のために生まれた清流へ戻る。そこには
勝ち残った山女が暮らしている。負け組の山女であるサクラマ
スの体重は勝ち組の山女の10倍以上になっている・・・』

 「格差」・「勝ち組」・「負け組」といった言葉が身近な社
会で頻繁に使われる昨今ですが、最近では勝ち組企業が負け組
に転落するケースも珍しくありません。その一方で、負け組と
言われた企業やその株価が大化けするケースもたくさん出てき
ています。これは、企業ばかりではなく、人、或いは株式投資
に対しても多くのケースで当てはまりそうです。

 リチャード・ニクソンの「人間は負けたら終わりなのではな
い。辞めたら終わりなのだ。」という言葉、また柔道家である
神永昭夫氏の「勝負は負けた時から始まる」という言葉も同様
の意味合いで心に響きます。

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