米商務省が17日に発表した1月の住宅着工件数は、季節調整後の年換算で前月比2.8%増の59万1000戸と2カ月ぶりに増加に転じた。市場予想平均(58万戸)も上回り、前年同月比でも21.1%増と大幅に持ち直した。政府による減税措置の延長などもあり、住宅市場が回復基調を続けていることを裏付けた。
09年12月の着工件数は当初発表の55万7000戸から57万5000戸に上方修正された。一方、先行指標となる1月の住宅着工許可件数は前月比4.9%減の62万1000戸と3カ月ぶりにマイナスに転じ、先行きには不安を残した。
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米商務省が17日発表した1月の住宅着工・許可統計によると、着工件数は季節調整済みの年率換算で59万1000戸となり、アナリスト予想の58万戸を上回り、過去6カ月間で最大となった。
前月比では2.8%の増加。前年比では21.1%増と、2004年4月以来の伸びを示した。
12月の着工件数は、55万7000戸から57万5000戸に上方修正された。
ジェフェリーズの株式取引ストラテジスト、クレイグ・ペッカム氏は「すべての面において、良いサプライズだった。全般的な需要が拡大していることを示している」と述べた。
一方、LPLフィナンシャルのエコノミスト、ジョン・カナリー氏は、12月に悪天候に見舞われた後に1月は好天候に恵まれたため、1月の住宅着工件数が押し上げられたと指摘。2月の統計は、米国北東部が1月に大雪に見舞われたため「かなりひどくなる」と予想した。
着工件数は、1戸建て住宅は年率換算で48万4000戸と前月と比べて1.5%増加。12月の3%減から増加に転じた。振れの大きい集合住宅の着工件数は9.2%増の10万7000戸。前月は12.6%増加していた。
着工許可件数は4.9%減の62万1000戸。減少したものの、アナリスト予想の62万戸は上回った。12月は1年2カ月ぶりの高水準となる65万3000戸に増加していた。
建設中の住宅在庫戸数は2.3%減の50万3000戸と過去最低を更新した。着工許可を受けながらも未着工の住宅戸数は0.9%減の9万4300戸だった。
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