高めに寄り付いたのですが、そのまま小動きに終始しました。前日に比べれば堅調といえるのですが、アジア・大洋州の休場していない株式市場では比較的に大きく上昇したところが多く、日本が取り残されたような感があります。
31円高で寄り付いた日経平均株価は、43円弱という狭い値幅の中での上下を繰り返したまま、20.95円、0.21%高で大引けとなっています。
海外要因の影響が限定的であったせいか、国内要因による値動きが目を引きました。
興味深かったのは日本電産サンキョー。オリンピックのスピードスケートでメダル受賞者を出したことから上昇しています。1.21%高で終えていますが、一時は2.83%まで上昇しました。
前日に、リチウムイオン電池用電解液プラントの増設を発表したセントラル硝子が5,68%の大幅高。
対照的に、前日89.2%の大幅営業減益という09年12月期決算を公表したコクヨが1.72%下げています。
マーケットが後場に入って多少弱含んだのは、軟調さが目立った小売セクターの中でもファーストリテイリングの動きがある程度影響したものと見ています。
加えて、ドル円が2時半ごろにかけて一時円高に振れたことも、マーケットの重石になったようです。
アジア市場は、休場が多いのですが、開いているところでは、インドネシア(+1.63%)、インド(+1.37%)がかなり大きく上げています。
また、オーストラリア(+0.45%)、ニュージーランド(+0.92%)も堅調です。
欧州市場も上げ優勢です。英国、ドイツなどが!%を越えて上昇しており、スペインも0.78%の上げです。
GLOBEXでは、ダウ(+36ドル)、ナスダック(+8.25ポイント)ともにプラスに転じてきました。
今日は、2月のニューヨーク連銀製造業景気指数とNAHB住宅市場指数が発表されます。クラフトやメルクの決算にも注目が集まっているようです。
このままの状況で推移すれば、明日の日経平均株価の寄り付きには良い影響が期待できそうです。現在のCMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,075円となっています。ただし、GLOBEXの動きを織り込んだ夕場の日経平均先物価格は10,090円で終えています。
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