先ほど、午後6時半過ぎから急速な円高が進んだことについて、欧州の問題が原因と推測していると申し上げました。ユーロの下落が著しかったためです。
その後の情報では、中国人民銀行が2月25日から市中銀行の預金準備率を0.5%引き上げると発表したことが発端であるようです。
そうであるならば、なぜドル円がすぐに円安方向に揺り戻したのかその理由が判然としません。
またドルに対して大幅なユーロ安が進んだままであることが、中国人民銀行の金融政策とどうつながるかも、今一つ不透明です。
いづれにしても、月曜日の日経平均株価には多少の重石になりそうな気配です。
今日の日経平均株価は、米国の株高を受けて121円高で寄り付いた後、前場は軟調気味に推移しました。しかし、後場に入ると堅調な展開となり、128.20円、1.29%高で大引けを迎えています。
M&Aによるグローバルな拡大に意欲的とメディアに取り上げられたファーストリテイリングの経営戦略をマーケットが好感して、株価が3.1%上昇しました。後場の一段の上げが目を引きます。
資源関連の銘柄にも堅調な動きが目立ちました。金価格の上昇を背景に、住友金属鉱山が4.4%高で終えています。
また、予想を上回る決算となった銘柄が大きな上昇を見せており、マーケットのセンチメントが強いという印象でした。旭硝子、電通、GSユアサなどが大きく上昇しています。
アジア市場は香港と韓国を除いて上げています。上海、台湾、インドネシア、インドの上昇率が1%を越えています。
欧州市場は上げ優勢で始まったのですが、値を消してしまいました。ただ、落ち着きは見せてきているようです。1%を越えて下げているのはスウェーデンとベルギーだけです。ドイツ、スイス、イタリアが上げています。スペインは0.6%の下げにとどまっています。
GLOBEXでは、ダウ(-63ドル)、ナスダック(-13.5ポイント)と比較的に大きく下げています。急激に下げた後、状況の改善はみられていないようです。ただし、前日の大幅上昇の反動分は割引したほうが良いかもしれません。
今日は、2月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。それと、大雪で1日遅れとなった1月の小売統計の発表がマーケットの開け前にあります。
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