今日のザラバは堅調な動きを期待していたのですが、後場になって停滞色が強まりました。
休日を前にした手仕舞いの動きなどもあるのでしょうが、為替の影響が大きかったと見ています。対ドルで円高方向へ振れています。
ただし、いつものような円高→企業業績の悪化という見方ではなく、ユーロの売りに対する懸念がマーケットの重石となったと見ています。対ユーロでは円高への振れは一段と鮮明です。もちろん背景にあるのはギリシャなどの財政不安問題です。
米国の株高を受けて91円高ではじまった日経平均株価は、10時半頃には116円まで上げ幅を拡げました。しかし後場に入ると調整色を強め、31.09円、0.31%高で大引けとなりました。
対ドル、対ユーロで円高に振れたとはいえ、好決算の円安メリット・ハイテク株は好調でした。目を引いたのは前日引け後の決算で通期営業赤字の大幅縮小を改めて確認した東京エレクトロン。株価は3.9%上昇しています。
自動車部品の販売好調で、通期経常利益見通しを上方修正した日清紡も9.9%の大幅高で終えました。
このように、欧州問題に対する懸念という重石を除くと、マーケットに基調はそれほど弱くなかったと見ています。
実際、夕場の日経平均先物は、欧州市場の堅調さと、GLOBEXでの米国市場の堅調な動きを確認すると、大きく反発しました。3月限が80円高となっています。
アジア市場はマチマチですが、上げが優勢です。輸出の回復と、好調な自動車販売から上海が1.1%上げました。その他では、台湾(+1.1%)、香港(+0.7%)が堅調です。
欧州市場もアジアと同様にマチマチですが、上げ優勢です。しかも、上昇しているマーケットの上げ幅が高いようです。注目はスペイン。2.3%と大幅な上昇で推移しています。イタリア(+2.5%)、オーストリア(+1.9%)、フランス(+1.5%)、ドイツ(+1.4%)などが大きく上昇しています。
GLOBEXでは、ダウ(+27ドル)、ナスダック(+4.75)ともに上げています。両者ともマイナスからプラスに転じてきました。
今日は、12月の貿易収支と1月の財政収支の発表が予定されています。また、バーナンキFRB議長の下院での議会証言があります。決算は、アルセロール・ミッタル、スプリント・ネクステル、コカコーラなど。前日引け後にディズニーがコンセンサスを上回る決算を発表しています。
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