【宇部興産】セメント悪化により10/3期業績予想は会社計画…

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
セメント悪化により10/3期業績予想は会社計画線上に着地する見通し

<中長期視点では割安感があると考える>
TIWでは、同社の中長期成長性を勘案すれば、株価の上昇余地はあると考える。その理由は、需給バランスの取れているカプロラクタムは底堅い業績を継続し、医薬原体、リチウムイオン電池用電解液やセパレータの拡販から業績拡大が続くと考えるからである。更に先を見据えれば、機能性無機材料がニッチながらも高収益事業に成長する可能性が高い。

<通期業績は会社計画線上で着地する見込み>
10/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上高3,981億円(前年同期比27%減)、営業利益183億円(同51%減)。2Q累計(4-9月)までは、機能性・ファインが会社計画を上回ると会社側も考えていたようだが、セメント需要の想定以上の悪化と機能性・ファインの一部製品の減速から通期業績は会社計画線上に着地しそうだ。しかし、リチウムイオン電池材料のうち、セパレータは中国需要が旺盛で好調に増加していることに加え、電解液もほぼ回復、大型医薬品の原体である「プラスグレル」も収益に貢献してきたようである。機能性・ファインの主要製品の拡大は利益面での貢献が継続するだろう。リスク要因は、国内セメント市場の更なる悪化、リチウムイオン電池部材の競争激化、原燃料の乱高下、など。(高橋 俊郎)

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