10日の東京株式市場で、日経平均株価は小幅ながら5営業日ぶりに反発。大引けは前日に比べ31円09銭(0.31%)高の9963円99銭だった。世界的に株価の重荷になっていた欧州諸国の財政問題で、欧州連合(EU)などがギリシャへの支援を検討しているとの観測を受けて前日の米株式相場が大幅高となった。これを好感した買いに支えられ、取引時間中としては2日ぶりに1万円台を回復する場面もあった。ただ、トヨタに続き、米国で9日にリコール(回収・無償修理)を発表したホンダが、日本の代表的な企業への不信感を誘う形で売られ、相場全体の心理的な重荷になった。東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発。