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【住友化学】3Q累計業績は回復傾向、中長期成長期待も不変 …
3Q累計業績は回復傾向、中長期成長期待も不変
<株価の上昇余地はあろう>
株価は上昇が期待できよう。その理由として、3Q累計(4-12月)業績が会社計画線上に回復していることに加え、中長期的に(1)ペトロラービグの収益貢献が見込まれる、(2)大日本住友製薬(4506)のセプラコール社買収により医薬品の強化、(3)ニューファーム社(豪)への20%出資予定により農業化学の強化、など業績拡大への道筋が明確と考えるからである。
<3Qは情報電子化学回復、医薬品は計画を上回った模様>
10/3期3Q累計業績は売上高1兆1,426億円(前年同期比21%減)、営業利益298億円(同29%減)、経常利益196億円(同25%減)、四半期純利益12億円(同62%減)。足元の状況から会社側通期業績予想に対し、営業利益、経常利益は上回りそうだ。2Q累計(4-9月)まで営業損失56億円であった情報電子化学は、3Q(10-12月)営業利益48億円。主力の偏光フィルムが回復しており、台湾、韓国は4Q(10-12月が連結)も堅調であった模様。医薬品は子会社の大日本住友製薬が堅調な業績であり、のれん償却などがあるものの、セプラコール社の貢献も加わり11/3期は増収となるだろう。農業化学はニューファーム社への出資により、同社は新規の販路を確保、合剤(1薬品中に複数の効果を入れる)効果も期待でき、今後も堅調に成長すると考える。リスク要因は、原燃料価格の乱高下、円高の進行、医薬品開発の進展の遅れ、など。(高橋 俊郎)
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