ユリウスさんのブログ

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目くそ鼻くそを笑う -国会の論戦

 国会中継をたまに見る。今国会は政治と金の問題で与野党の攻防がうるさい。(ヤジもひどい)これまでは野党の民主党などが与党の自民党などを、攻め立てていたのだが、今国会からは与党になった民主党が鳩山総理と小沢幹事長の政治資金問題で攻め立てられている。攻守交替しただけで政界の浄化の議論はない。
 この論戦が空しいのは、国民から見ると民主党がダーティで自民党がクリーンということではないことが明白だから、なんだか変な議論になっている。

 「目くそ鼻くそを笑う」といいますが、まったくこの諺そのものです。与党の議員だけを問題にしているので、居丈高に攻めている議員は気持ちがよさそうだが、自分も含めて野党議員はどうだという視点を全く欠いた議論に終始して、満足そうに着席して質問は終わり。これの繰り返し。
 政治家全員の問題であるはずの「政治と金」が極端に矮小化されて終わっている。二大政党の議論と言っても、何のことはない、個人攻撃、与党攻撃をしているだけで、あんまり実りのある議論とはなっていない。

 かつての鳩山総理の自民党議員への攻撃もそうでしたし、社民党の辻本議員もそうでした。


 鳩山総理は国会でこう言って鈴木議員を攻めている。(平成14年)
「私は以前から鈴木議員に辞職を求めてきたが、議員の分身と言われている会計責任者の逮捕は、議員本人の責任であり、改めて強く求める」

辻本議員は「あなたは疑惑のデパートと呼ばれているけど、そうじゃない、疑惑の総合商社です!」と国会で金切り声を張り上げたが、この後、秘書給与のピンはね問題で大火傷をした。

 攻めている時は物凄くいいことを言っていますが、相手を攻撃する刃が自分に向かってきた時、守るべき自分も同じ穴の狢(ムジナ)ではどうしようもない。みっともない議員ばかりではしかたがない。
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