恥ずかしながら入門書を紐解く

たんきちさん
たんきちさん
 本日、井手正介著「ビジネス・ゼミナール株式投資入門」という本を読了しましたので、日記に書きます。

 恥ずかしながら、「株の入門書」を紐解いたのは今回が初めてです。

 書店に並んでいる初心者向けの「株の入門書」は、「株で○○万円儲けた私の投資法」だとか「株で丸儲け」みたいな射幸心を煽るような本が多く、うさんくさくて敬遠してきました。
 新聞やAmazonで高評価を得ていた某入門書も立ち読みをしてみたら、目次に「仕手株で儲ける方法」という項目があり、「この本は駄目だ」とパスしました。

 そんな時、購読している日経ヴェリタスでこの本の著者である井手正介氏が株式に関する連載をしており、その連載がとてもわかりやすく株式投資に対するスタンスにも共感を覚えたので、「この人の書いた本なら信頼できる」とAmazonで検索して巡り会ったのがこの「ビジネス・ゼミナール株式投資入門」なのです。

 まとまった時間がとれず、長い間本棚に積ん読状態でしたが、一念発起して一気に読みました。

 感想を一言で言えば、「That's It!」って感じでしょうか。
 僕の求めるものがそこにはありました。

 「株の入門書」によくあるPERやPBRなどの用語解説には全く紙面を割かず、いきなり本題から入ってくれたのが嬉しかったです。

 内容としては、

・株式投資のリターンとリスク(預金や債券と比較)
・株価評価
・ポートフォリオ理論
・銘柄の分散と時間の分散によるリスク回避
・インデックス運用とアクティブ運用
・ベンジャミン・グレアムとウォーレン・バフェットのバリュー投資
・上記バリュー投資を日本株で行ったバックテストとその分析

といったものでした。

 ファンダメンタル分析やバリュー株投資の話が好きな僕にはぴったりの本でした。

 ただし、この本の内容だけでは知識に偏りができてしまいます。

 例えば、

・テクニカル分析
・成長株への投資

に関する記載が、この本には全くありません。

 本棚にあるテクニカル分析の本やウィリアム・オニール著「オニールの成長株発掘法」を読んで、知識の欠損を補いたいと思っています。

 また、「ビジネス・ゼミナール株式投資入門」のもとになった同著者の「ビジネス・ゼミナール証券分析入門」も本棚にあるので、いずれ読もうと考えています。

 今回も、非常に勉強になりました。

<本日の課題図書>
・ビジネス・ゼミナール株式投資入門/ 井手正介
10件のコメントがあります
1~10件 / 全10件
みやまな鉄砲長さん

こちらこそ、はじめまして。
コメントありがとうございます。

思った以上の手応えに思わずにんまりしております。

本を見つけるのも一種の出会いですね。
ここまで相性の良い本を見つけたのは、チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」以来です。

ここまで僕に合った本でなくても、今後もたくさんの本から少しずつ勉強してパワーを貯めていきたいと思います。
rikakusenninさん、おはようございます。

確かにこの本は血となり肉となると思います。

随分買ってから時間が経っていたので、ちょっともったいなかったです。
はじめまして

本のレビュー内容を見ると
入門書としてはかなりいい本だと思いますよ(*^^)v

>感想を一言で言えば、「That's It!」って感じでしょうか。
 僕の求めるものがそこにはありました。

それを見つけるのがなかなか大変ですからねぇ~
またすこしずつ勉強して
自分だけのものを手に入れるとパワーになると思いますよ(^_^)/
おはようございます

また良い本を読まれましたねー

いずれあなたの血となり肉となるでしょう

すばらしい
彩美さん、おはようございます。

僕の日記でこの本に興味を持っていただいてありがとうございます。

僕はバートン・マルキールやジェレミー・シーゲルの本は所有しているのですが、まだ読んでいません。

井手正介氏の語り口は非常に分かりやすいので、おそらくそれらの書物を直接読むよりも、理解しやすかったのだろうと思っています。

機会がありましたら、是非読んでみて下さい。
お勧めです。
(退会済み)
たんきちさん

初めまして

井手正介著「ビジネス・ゼミナール株式投資入門」
中身を聞かせていただいて、おもしろそうだなと思いました。

私はたんきちさんと反対で、
入門書から、色々よみあさった時期もありました。

ベンジャミン・グレアムやバートン・マルキール、ジェレミー・シーゲルらの理論に興味を持ちました。

図書館であれば、予約で借りるか、図書館に注文してみます。
コロコロコロンちゃんさん、こんにちは。

僕はときどき自分にぴったりの本に出会えることがあり、そんな時にはその本のおかげで随分良い勉強をさせてもらっています。

「本を選ぶ」という時点で、勉強は始まっているのでしょうね。

最近はもっぱらポイントの貯まるネット書店で本を買うことが多いのですが、そのおかげで「はずす」確率が若干増えました。
可能な限り街に出たついでに書店に立ち寄り、実際に手にとってみて「この本は面白そうだ。」と思えるものをノートに書き留めておいて、一冊読み終わったら欲しいものから購入するようにしています。
(すでに我が家の僕の本棚は本があふれています。)

ファンダメンタル分析をするにはまだまだ勉強が必要です。
がんばります。

ユニクロの柳井正氏の本は、文庫になった「一勝九敗」が本棚にありますが、数年間未読のままです。
僕はテレビ番組の「がっちりマンデー」を毎週見ていて、興味を持った社長さんの本があればそれを読もうといつも思うのですが、なかなか手が回りません。
速読ができませんので、仕方がありませんね。

また何か本を読み終わりましたら、日記に書かせていただきますね。
(退会済み)
たんきちさん おはようございます。

なかなか勉強家ですね。本はこれって思って買ってみても

つまらなかったり、内容濃すぎてなかなか理解できなかったり

いろいろですが、自分にあった本に出会った時はうれしくなり

ますね。この本は、たんきちさんにぴったりの本だったよう

でよかったですね。私も機会あれば読んでみたいです。

株式投資も難しく、魅力的な分野だけにいろいろな本が出て
ますが、私もハウツウものは好きではありません。

でもファンダメンタルなど基礎知識はしっかり理解しないと
いけないですものね。

また、おもしろい、ためになる本などあれば紹介して下さい。

私は、今、柳井 正 本にはまっています。
_こうちゃんさん、おはようございます。

この本は確かに面白かったです。

著者のオリジナルの部分も面白いですし、ベンジャミン・グレアムやバートン・マルキール、ジェレミー・シーゲルらの理論を分かりやすく紹介してくれるので、ある程度株式取引をしたり株関連の本を読んだことのある人のために株式投資理論をまとめてくれた「総説」的な意味合いの強い本だと思います。

どうしても、入門書だと用語説明だとか、「株とは何か?」的な話から入ってしまうことが多いのですが、この本はそれがないのがいいです。

この「ビジネス・ゼミナール」シリーズは、良書がそろっているので、ビジネスマンではない僕ですが、一冊ずつ読んでいこうと思っています。
たんきちさん、おはようございます(^o^)

この本、面白そうですね。

> 「株の入門書」によくあるPERやPBRなどの用語解説には
> 全く紙面を割かず、
> いきなり本題から入ってくれたのが嬉しかったです。

これ、本当に同感です。
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