TIW藤根 靖晃さんのブログ
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【エーザイ】特許満了を控え厳しい 事業環境を予想…
特許満了を控え厳しい 事業環境を予想
<アリセプトの特許満了対応策が焦点>
アルツハイマー治療剤アリセプトの米国特許が10年11月に満了するためその対応策が焦点となっている。剤型、用量変更を含め新製品4品目を用意しているが、承認から上市に至る日程や予想される売上高は未知数である。TIWは特に11/3期と12/3期は事業環境が厳しくなることから業績面で慎重な見方をしている。株価はこの様な状況を映して現水準を下回る場面が多くなるのではないかと予想する。
<欧米市場で抗潰瘍剤のジェネリック化が進む>
10/3期3Q累計(4-12月)は1.0%増収、15.9%営業増益となった。主力製品はアリセプトが86億円増収、抗潰瘍剤パリエット/アシフェックスが88億円減収、癌関連領域が10億円減収となり、アリセプトの増収がパリエット/アシフェックスの減収で相殺された。パリエット/アシフェックスは米国でのジェネリック医薬品の影響を強く受けた。
<株価に下押しリスク>
株価が下押しリスクを抱えている理由として(1)今期業績はまずまずだが、11/3期、12/3期は厳しいと予想される点、(2)これまでの投資案件の一部は目算外れとなっている点、(3)為替(円高)のリスク、(4)欧米での新製品の当局審査に関るリスク、(5)予想PER,実績PBRなどのバリュエーションに同業上位と比べ割高感がある点、などが挙げられる。(森田 青平)
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