【日立化成工業】環境対応車向け負極材は認定間近の模様 …

TIW藤根 靖晃さん
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環境対応車向け負極材は認定間近の模様

<株価の上値余地はあるだろう>
(1)会社側10/3期業績修正予想は上回る公算が高い、(2)11/3期には環境対応車向け負極材の販売が本格化する、(3)エレクトロニクス製品の競争力は強い、などと考えることから株価の上昇を予想する。

<会社側の通期業績予想上方修正は保守的と考える>
10/3期3Q累計(4-12月)業績は売上高3,358億円(前年同期比18%減)、営業利益280億円(同2%減)。1月29日に会社側は通期業績予想を売上高100億円、営業利益60億円上方修正。4Q(1-3月)は不需要期であるが、1Q(4-6月)営業利益56億円とほぼ同水準の営業利益予想59億円は控えめな印象である。会社側によると1月は堅調に推移している模様。

<負極材は11/3期から販売が本格化するだろう>
環境対応車向け負極材は数社と共同開発中であり、認定も間近のようだ。16/3期には民生用も含め売上高300億円を目指しており、来期以降に本格販売が期待できるだろう。エレクトロニクス関連製品のCMPスラリー(研磨剤用途)などが日系企業に加え、技術力向上から台湾/韓国企業が低価格品で競合状態に入ったようだ。しかし、同社は数年前から予測しており、シェアはキープ、次世代品にも注力している。低価格品での苦戦は予想されるが、新製品効果などにより収益面での変化は大きくないと予想する。リスク要因は為替動向、原材料価格の上昇、など。(高橋 俊郎)

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