12/3期から業績再飛躍の見方は不変。10/3期業績見通しを上方修正
<12/3期以降の再飛躍を株価が織り込む展開を予想>
11/3期までは業績の踊り場との見方を変えていないが、株価は、12/3期以降の業績再飛躍期待を織り込む展開を予想する。昨年12月に2010年のスポンジチタンの輸出契約価格が前期比15%程度の下落で決まり、国内価格も本年4月から同程度下落する見通し。新工場稼動による減価償却負担増も加わり、TIWでは11/3期は営業赤字と予想。しかし12/3期からは、航空機の生産本格化による高品質スポンジチタンの需要拡大、SUMCO(3436)向け多結晶シリコンの販売拡大等で業績は急回復に転じる見通し。懸案となっていたボーイング社のB787が09年12月に初飛行(当初計画から2年半ほど遅延)したことも好材料と考える。
<10/3期の業績見通しを上方修正>
1月27日に10/3期3Q累計(4-12月)業績を発表。前年同期比40%減収、営業利益は同84%減の21億円と低迷しているが、10/3期の業績見通しを上方修正した(営業利益10億円→13億円)。チタン需要に本格的な回復の兆しが見える訳ではないが、09/3期下期からの業績悪化要因となっていたチタンの輸出(航空機向けが主体)回復が上方修正要因となったことが注目され、12/3期以降の業績回復の確度が高まったとTIWでは見ている。中期的に航空機向けスポンジチタンの増加が予想されるため、円高進展は業績のリスク要因。(佐藤 謙三)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------