海外での成長期待は依然として大きい
<株価は上値余地があろう>
3Q累計(4-12月)の海外売上高は為替影響や販促費の増加によりやや苦戦している状況だが、中国では現地通貨ベースで2桁の伸びが継続。利益面では拡大路線に伴う費用増で厳しいものの、これは一時的だろう。1月25日に米ベアエッセンシャルに対するTOBを開始した。11/3期以降の業績貢献が期待される。海外が同社の中期成長を牽引するというTIWの見方に変化はない。国内化粧品も注力チャネルで改善傾向が出てきた。株価に上値余地があると考える。
<新ブランド「インアンドオン」を発売予定>
10/3期3Q累計業績は売上高4,646億円(前年同期比10%減)、営業利益326億円(同13%減)。海外売上高は1,628億円(同16%減)。通期会社計画に対する進捗率はそれぞれ71%、65%。国内化粧品のチャネル別は注力のパワーショップ(中核600店舗)が堅調、商品MIX改善による原価改善などがあったものの、ドラッグストアが苦戦。中国市場は、現地通貨ベースで前年同期比10%を超える推移をしている模様だが、新ブランド立上げによる販管費増で利益面は厳しかった模様。10/3期計画の達成は微妙だが、TIWではほぼ計画値近辺での着地を予想する。なお、TIWの今来期業績予想には米ベアエッセンシャルの寄与を織り込んでいない。なお、同社は4Q(1-3月)に美容商品「インアンドオン」(3月21日発売)など複数の新商品を販売する予定。リスク要因は、国内化粧品市場の停滞が続くこと。(高橋 俊郎)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------