化粧品の回復は11/3期も継続するだろう
<株価は緩やかな上昇を予想する>
株価は緩やかな上昇を予想する。ビューティケア事業(主に化粧品)に回復感が出てきたことに加え、10/3期は利益面で計画を上回る可能性が高いと考えるからである。
<10/3期の営業増益を予想する>
10/3期3Q累計(4-12月)は、売上高9,106億円(前年同期比9%減)、営業利益847億円(同7%減)。通期計画に対する進捗率は売上高77%、営業利益95%。会社側は化粧品の先行き不透明感などを理由に、通期計画を据え置いた。しかしTIWでは、3Q累計決算ならびに足元の状況を踏まえ、利益面で計画を上回ると予想する。
<ビューティケア事業の動向に注目>
ビューティケア事業の3Q(10-12月)営業利益は季節要因の影響もあり、前年同期比11%減の85億円。しかし2Q(7-9月)の8億円からは大幅に回復した。コスト低減効果が大きかった模様だ。ただ会社側では、個人消費に対する先行き不透明感などから、回復の持続には懐疑的のようだ。継続して営業効率の改善(カネボウ化粧品と一体での営業提案など)やコスト低減を実施する模様。TIWでは合理化効果を軸とする化粧品の回復は11/3期も続くと考える。リスク要因は、国内化粧品市場の回復遅れ、ケミカル事業での供給先である自動車や家電向け市場の停滞、など。(高橋 俊郎)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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