「『世界金融危機後』に狙う中国株」読了

たんきちさん
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 全豪オープンテニスもクライマックスに差しかかってきました。
(テニス観戦に明け暮れていたためSNSはさぼってました。すみません。)

 特筆すべきは、女子シングルでベスト4にリー・ナ選手とジェン・ジー選手という2人の中国人選手が残ったことです。
 2人とも準決勝で敗れてしまいましたが、大健闘だと思います。同じアジア人として嬉しく思います。

 それに影響されたわけではないのですが、「そうだ中国株の勉強をしよう。」と思い、戸松信博著「『世界金融危機後』に狙う中国株」を読みました。

 本の前半は、2009年前半における世界経済の状況と中国経済の状況についてかかれていました。(この本が出版されたのは2009年7月)
 世界的に経済がもたついている間にも力強い経済発展をしている中国に興味を持ちました。

 以前、ジム・ロジャーズ著「中国の時代」を読んだときには、「ジム・ロジャーズは中国のことを過大評価しすぎだろう。」と思ったのですが、そうではないようですね。彼の慧眼に敬意を払わなくてはいけません。

 また、本の後半には著者が有望だと判断した銘柄が多数挙げられていました。
 中国石油や中国移動(携帯電話)などの有名どころから、電動自転車の電池メーカーやガンの検査キットのメーカーに至るまで、多種多様の銘柄が紹介されていました。

 実際に中国株に投資する際に参考にはなりそうです。
(もちろん鵜呑みにする気はありません。)
 本気で中国株をやるつもりなら、中国二季報なんかも読みこなせないといけないんでしょうね。
 僕の場合は、まずは日本の会社四季報を読めるようになることが優先されますね。

 今まで新興国関連の書物は先に述べた「中国の時代」しか読んだことがなかったので、今回のこの本は非常に楽しく読むことができました。

 あとがきに、著者が運営している中国株ファンド(販売手数料ゼロで管理報酬が1.05%とあり惹かれましたが、HPを見たところ既に締め切りでした。残念。)が紹介されていました。
 この本自体がそのファンドへ読者を誘う目的で書かれたような気もしますが、その反面、著者自らが投資顧問として中国株取引を行っていることから、その情報や分析の信憑性が伺えます。
 少なくとも、著者の運営するファンドの運用実績だけでも情報が欲しいところです。興味があります。

 ちなみに、著者はベトナム株ファンドも運用されているようで、ちょっとだけ興味がありますね。
 僕は過去にボランティアでベトナムに行ったことがありますが、ベトナム人の国民性に何となく親近感が湧き、応援したい気持ちがあります。

 話を中国に戻しますが、中国の最近の力強い経済発展や世界への進出を見るにつれ、「もう中国は既に経済的には新興国ではなく、先進国の仲間入りをしているのではなかろうか?」と感じます。
 21世紀は、アメリカと中国の二大超大国の時代になるのはないのかな?

 そんな思いを抱いた一冊でした。

<本日の課題図書>
・『世界金融危機後』に狙う中国株/ 戸松信博
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