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韓国 国が北へ拉致され帰還した漁師をスパイにした

 真実・和解のための過去の歴史整理委員会は「李サンチョル事件」等、北へ拉
致された後、帰還した漁師が、スパイ罪で処罰された事例2件が、政府の拷問な
どによる創作事件であることを確認したと28日明らかにした。

 委員会によれば、漁師イ・サンチョル氏が乗っていたイカ釣り船は1971年、北
朝鮮警備艇に拿捕され、李氏は約1年の抑留生活の後、帰還した。

 だが李氏は1983年、国家保安司令部に連行されて、電気拷問などで「定着スパ
イとして活動した」という偽りの陳述をして、約14年間、獄中生活を送った。

 李氏は出所後、僧侶として出家し「悔しさを晴らす」として、直接事件を委員
会に付託したが、真実糾明決定を待たず2007年2月死亡した。

 また崔マンチュン氏など全羅北道群山市のケヤ島在住で、北へ拉致された後、
帰還した漁師8人も、1969年、警察に拘束令状なしで無断抑留されて、殴打と拷
問にあって当局が計画した脚本により、スパイ疑惑を認めて、懲役1~10年を宣
告された。

 委員会関係者は「当時、政府が政治的必要性により、社会的弱者である北へ拉
致された後、帰還した漁師を、スパイに変身させたものと推定される」として、
「捜査機関が隣住民を懐柔して脅迫し、偽りの証言をさせ、村共同体が破壊され
るなど、事件の被害が広範囲だった」と説明した。

 委員会は「今回の事例を含んで、今まで委員会に付託された北へ拉致された漁
師スパイ事件9件が全部、『国家創作』だった事実が確認され、この中で『テ・
ヨンホ事件』等、4件は再審で無罪宣告を受けた」と伝えた。

 一方、委員会は1965年の韓日協定批准事態と、1971年「大学軍事教育反対」デ
モの時、政府が衛戍令(陸軍に特定地域の治安を任せる措置)を発動しながら、大
学生を無断除籍させ、教授を罷免して、人権を侵害した事実を糾明、政府が謝罪
することを勧告したと明らかにした。
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