DPSの減少傾向が続くが、予想分配金利回りからみて割安感がある
<状況は厳しいが、投資口価格は評価不足だろう>
REIT市場が堅調な中、ここ3カ月間の投資口価格は最も冴えない部類に入る。投資口価格の下落により、会社予想分配金利回りは、10/4期(11-4月)9.13%、10/10期(5-10月)7.84%と魅力的な水準。昨年10月末の実績PBRは0.53倍とPO(公募増資)は困難な状況であり、物件取得による外部成長を見込めないものの、低PBRはM&Aの対象になる可能性が高まるという側面もあるため、投資妙味があると考える。
<レジデンスは底打ち気配だが、オフィスは依然厳しい>
09/10期(5-10月)に続き、10/4期、10/10期もDPS(1口当り分配金)は10%前後の減少が続く見込み。レジデンスは底打ちの気配がみえてきたが、オフィスは稼働率、賃料とも軟調な展開が続く見込み。9月には投資法人債150億円の償還を迎える。半分は物件売却により賄いたいとしており、10/10期業績は売却損益でぶれる可能性がある。(堀部 吉胤)
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