月とスッポンさんのブログ

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オバマの金融規制法案についてのまとめ⑥GSは影響をうけない?

・新金融規制案発表翌日、各投資銀行の自己売買部門が利益全体に占める割合が話題になった。ゴールドマン10%、モルスタ5%、JPM1%など。「のこりは全部、カスタマー・ビジネスだ」というわけ。でもチョッと待って!それって客注を利用して利益を得てることじゃないの?

逆に言えば今回の規制案は自己売買割合が突出しているGS以外には影響はない可能性も。

ただ各社のトレーディング益はこれらの数字より遥かに大きい。つまり客の注文フローに証券会社が向かっているということ。昨日のニュースに激怒しない客は愚鈍。

・証券会社が客注でどれだけ得をしているかはゼッタイ口外してはならない秘密です。昨日の発表でその「片鱗」が見えたというわけ

たとえば株のVWAP注文は「F○CK ME」と言っているのと同じ。生保や信託が電子トレーディング・プラットフォームに先行投資せず、いまだにFAXやスプレッドシートをメールして発注しているのがわるいと思います。feduciary dutyを果たしていない。

だからGS10%、・・・という発表は意味がない。それは現物株だけ。Derivはある意味全部客で全部自己

この「デリバティブは或る意味全部自己」というのは大事な指摘ですね。だから新金融規制案は本来規制できないものを規制しようとしている。

ないしは国民に「いま、やってますから」というポーズを見せてお茶を濁しているにすぎないという見方もできます。本当に規制できるのはWalled offされたピュアなプロップだけ。

・今のところ銀行持株会社(BHC)が対象ですが、金融持株会社(FHC)までカバーされるか分かんないみたいですね。

⇒う~ん このあたりは証券会社の自己・客注のしくみがわらかないとむずかしい(;;)
・のこりは全部、カスタマー・ビジネスだ」というわけ。でもチョッと待って!それって客注を利用して利益を得てることじゃないの?
⇒???ええと、証券会社は顧客から注文を受ける、で、その顧客の注文と反対の売買をするって事??自己売買部門はそれとは別なの??(個人投資家のようにいつでもどこでも顧客からの注文がなくても好き勝手に市場で売り買いできる部門ってjこと?)で、それ以外は顧客の注文があったときだけ対応するって理解で、、、いいのかな??でも自己売買の比率が小さいけど、、、これで儲けてるGSってすごい^^;

・それは現物株だけ。Derivはある意味全部客で全部自己
⇒デリバティブは実体は「自己」でも客注あつかいなので、この法案では規制できないってこと??

最後⑦を後で書きます☆

①~⑤はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/206493
5件のコメントがあります
  • イメージ
    DRAGON'さん
    2010/1/24 15:40
     月とスッポンさんへ

     こんにちは。
    >>⇒???ええと、証券会社は顧客から注文を受ける、で、その顧客の注文と反対の売買をするって事??自己売買部門はそれとは別なの??(個人投資家のようにいつでもどこでも顧客からの注文がなくても好き勝手に市場で売り買いできる部門ってjこと?)で、それ以外は顧客の注文があったときだけ対応するって理解で、、、いいのかな??でも自己売買の比率が小さいけど、、、これで儲けてるGSってすごい^^;
     自分も良く理解出来ている訳では有りませんが、この辺りは以前GS絡みで大騒ぎになった高頻度取引の事じゃないかなと思いました。
     まぁ高頻度取引は当時有名になったんで特に説明はいらないとは思いますが…中には知らないよって人もいる可能性が有るので、一応簡単に書いておきます。

     高頻度取引は色々な定義がありますが、当時良く言われていた例だと…

     例えば、有る株が30円で売り気配だったとします。
     もう一人、誰かが成行きでこの株を買おうとします。
     本来だったら、その誰かは当然30円で、この株を買う事が出来ます。

     で、高頻度取引ですが。
     誰かが成行きで、この株を買おうとしたら、高頻度取引プログラムは、それを察知して(取引所にとって特別な顧客は手数料を支払えば取引所が一般公開する確か0.03秒前位には証券会社からの注文内容を見られるという状態でプログラムは、それを見て判断する)30円で買い、すぐに31円で売りに出します。
     で、買いに来た誰かは31円で買わされるって寸法です。

     まぁこれは日本円の例なんで、アメの市場だと実際はセント単位で抜いてって事になりますか。
     一見大した事が無いけど、チリもつもれば山となる方式で荒稼ぎしていたって話ですね。(基本的には、彼らは一般のトレーダーと違って手数料がかからないので、こう言う技が出来る)

     後は国債のアービトラージなんかの、細かい価格の差異を狙った裁定取引、株式市場における先物価格と現物価格の価格差の売買、日本辺りだと例えば同じ会社の株で東証と大証に上場されている株で何故か価格差が出ている場合、やはり裁定取引されてますが、この辺りもスパコンで人間が判断するより高速で売買されますが…人によっては、この辺りも高頻度売買に定義している人がいますね。

     まぁ何にせよ、こう言う細かい抜きの技術がGSの場合、他者を圧倒していて、一人勝ちの原動力になっているのではないかと。

     …高頻度取引が有名になったのも、もとはGSのコードが盗まれた事件が発端ですしね。

     では、失礼します。 
  • イメージ
    月とスッポンさん
    2010/1/24 16:35
    ドラゴンさんこんにちわ^^

    補足説明ありがとうございます^^

    GSの自己売買部門10%が規制対象になるのなら、残りの90%は何???って思ったんです(;;)
    そもそも証券会社がどのような仕事をしてるのかがよくわらかないので、自己売買=トレーディング、顧客の注文を受ける⇒これが実質自己とはどういう意味???頭がこんがらがってます><
  • イメージ
    DRAGON'さん
    2010/1/24 21:07
     月とスッポンさんへ

     こんばんは。
     自分の無い頭で一生懸命考えてみたんですが…

    >>GSの自己売買部門10%が規制対象になるのなら、残りの90%は何???って思ったんです(;;)
     これは日本の四季報なんかだと多分、自己売買に関しての部分は営業収益構成のトレーディング損益って部分になると思います。
     残りの営業収益構成は受入手数料(証券取引事業における手数料収入となってますから客が売買した際にとってる手数料でしょうね)と金融収益(簿記上だと受取利息、受取配当金、有価証券利息、持分法による投資利益になります。実際の会計の細目はちょっと自分では分かりません)ってなってますから。
     その部分が90%にあたる部分かと。

     ちなみに自分も完全に把握している訳では無いですが。
     証券会社の収益源なら、多少でも細かく分類すると…
     客の売買に対しての仲介手数料
     金融商品を開発して客に売る
     客の資産を運用する(投資信託、一任勘定など)
     自己売買
     後、何処に分類すべきか迷ったんで、個別に書くけど商品によってはマーケットメイクして(FXで言うならスプレッドで儲ける)ってのも有りますよね。(基本これも仲介手数料扱いなんですかね)
     それと、企業の資金調達(株、社債等の発行)
     個人への貸付(信用売買等)
     保有している有価証券の配当など。
     …等ですよね。(ぱっと思いだした部分だけ書いているので抜けは有るかも)

     で、当然の事ながら自己売買以外は確かにほとんどがカスタマー・ビジネス(顧客サービスによる収益)でしょう。

     後、前置きとしてデリバティブですが。
     定義しておくと…
     基礎となる商品(原資産)の変数の値(市場価値あるいは指標)によって相対的にその価値が定められるような金融商品をいう。
     …と、なってますんで。
     (で、ここが大事ですがデリバティブの主要な目的の一つにリスクヘッジが有る訳で…)

     それで話を本筋に戻すと…
     上記の発言のうち何名かは教条的に投資銀行(ヘッジファンド、証券会社)はけしからんって言ってますよね。
     ”客の注文フローに証券会社が向かっている”つまり高頻度取引などで客の儲けを奪っているって批判が出てる。

     また、それに対して特定の数字だけ見てGSを批判してもしょうがないって言っている人もいますよね。
     この人の言うところの…
    >>だからGS10%、・・・という発表は意味がない。それは現物株だけ。Derivはある意味全部客で全部自己
     …詰まる所、先のデリバティブの目的の一つになりますがリスクヘッジで自己売買している部分も有りますので、問題の焦点の一つは、それなのかなぁと。
     自己売買が完全に否定されてしまうと客の注文がなんかの拍子に偏った際に客に支払う金が無いって事にもなりかねないので。 
     (この辺りもデリバティブが全部客の注文で有り同時に自己って言う哲学的な話につながっているのでは?と自分は思います)
     (…で、問題の一つはデリバティブの幾つかある使用方法の一つに投機が有る訳で、イメージ的には、この投機活動がリーマン破綻以降の金融恐慌に繋がったイメージが有る訳じゃないですか…それと先の高頻度取引など客の儲けを奪っているイメージ。これらがヘッジファンドの自己売買部門を無くせって意見の元になっている訳ですよね…)

     では、失礼します。

     PS.
     色々と、推敲してみましたが、どうも分かりやすい文章になりませんでしたね。すいませんでした。
  • イメージ
    月とスッポンさん
    2010/1/24 21:17
    DRAGONさんこんばんわ^^

    うわ~ ありがとうございます^^
    どこを調べても証券会社の詳細な業務が書いてなかったので(;;)
    なるほど、カスタマービジネスといってもいろいろあるわけですね~ 手数料ってことはもうからなそう。。。やっぱトレーディング部門が稼ぎ頭?

    >”客の注文フローに証券会社が向かっている”つまり高頻度取引などで客の儲けを奪っているって批判が出てる。

    なるほど、ここでハイフリーク取引がでてくるわけですね~

    客から売買手数料をとっておいて自分が向かっている、けしからん!!ってわけですね~

    >問題の一つはデリバティブの幾つかある使用方法の一つに投機が有る訳で、イメージ的には、この投機活動がリーマン破綻以降の金融恐慌に繋がったイメージが有る訳じゃないですか…それと先の高頻度取引など客の儲けを奪っているイメージ。

    なるほど、一部分がけしからんのに、全てをひっくるめて駄目だ駄目だけしからん!となってしまっているのでとんでもない、、、って事ですね~

    なんとなくわかってきました、ありがとうございます^^
  • イメージ
    DRAGON'さん
    2010/1/24 23:41
     月とスッポンさんへ
     
     たびたび、お邪魔をしてすいません。
    >> 手数料ってことはもうからなそう。。。やっぱトレーディング部門が稼ぎ頭?
     これに関しては…
    >> ・新金融規制案発表翌日、各投資銀行の自己売買部門が利益全体に占める割合が話題になった。ゴールドマン10%、モルスタ5%、JPM1%など。
     …となっている以上、逆に、この辺の会社の収益は、ほぼ手数料収益って事では。
     (これは自分の書き方が悪かったですが投資信託や一任勘定も基本的には客から手数料を取っていてそれが収益につながってます。特にアクティブ系の投資信託だと販売手数料、解約手数料、信託報酬など、ありとあらゆる名目で引かれます)

     …まぁ日本と海外では企業風土がちがうから対比する事ができないかも知れませんが、四季報をぱらっと見ている限り、証券会社の収益構成の大半は受入手数料がメインの会社が多い様です。
     (一部トーレディング損益とかで食ってる会社もありますが)
     一応念の為、証券会社の言う所の受入手数料に関して損益計算書の脚注を確認してきましたが、やはり”証券取引事業における手数料収入”って事らしいんで。
     少なくとも日本の証券会社の大半は、お客の手数料で食ってますって感じですね。
     
     参考にならないかも知れませんが、私の調べた限りでは、こんな感じでした。

     では、失礼します。
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